ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン(UNITED COLORS OF BENETTON.)は2020/2021年秋冬ミラノコレクション会期中の2月20日、ミラノでアーティスティック・ディレクターのジャン・シャルル・ド・カステルバジャックによる2020/2021年秋冬コレクションを発表した。
「Blended Future(融合する未来)」をテーマにした今回。単にファッションショーを行うのではなく、ファッション、文化、音楽、ソーシャルメディアが交差し合う空間で、様々なカラーや模様、プリント、そしてポップなアイコンなど、それぞれがひとつのビジョンの世界に融合するボーダーレスな「ベネトンによる未来」を表現した。
コレクションには、技術やクオリティにこだわったラメ入りニットや刺しゅう入りのジャガード生地、リバーシブルのネオプレン製プリントレインコート、ソフトエコレザー、細部までこだわって作られたアクセサリーなどが登場。コレクションには、ノマド的で、多様な要素が混ざり合い、誰もが自由に体験でき、共感を分かち合えるスタイルのファッションであり、そこには「壁のない世界の市民のため」、そして、「幸せのない未来はない」という思いが込められている、という。
「ウィンドウディスプレイにおける表現から、一般のお客さんたちそれぞれのスタイル、ストリートシーン発のカルチャー、そして、ソーシャルメディアから生まれる様々な現象が掛け合わさり、全く新しいベネトンスタイルが生まれた。 私はこのファッションを『 Democratic(民主的)』 と『Revolution(革命)』という言葉を組み合わせた造語『Demo-Lution』と命名した」というカステルバジャック。「2020 年という新しい年を迎え、ファッションショーを行うというありふれた形式からの脱却というポイントが重要だった。今の時代、ファッションショーを行うだけというコミュニケーション形式は単純過ぎるのではないか、と考えたからだ。私たちを取り囲む世界や人々と、多様な素材やカラーとの相互作用についてのストーリーを伝えたいと思っている。モデル30人とマネキン30体の展示を用意したが、全てに共通した美学がある。また、ベネトンのブランドフィロソフィーを表現する重要な役割を担ってきたVMDの存在感も表現したいと考えた」とコメントしている。