桂由美 創作活動55周年記念コレクション「55th YUMI Katura Grand Collection in Tokyo”Brilliant White Debut”」が2月18日、東京・港区のThe Okura Tokyoで行われ、畠山愛理さん(写真上)や髙嶋政宏さん、片山さつきさんらが登場した。Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
“Brilliant White Debut”をテーマにした今回。ユミカツラの美学を網羅した和洋の最新作約80点を紹介した。
今年創作活動55周年を迎える桂由美さん。オープニングを飾った”ブリリアント ホワイト デビュー”のシーンでは、ウエディングドレスの色であるとともに、新たな始まり「スタート」を意味する神聖な色であり、未来の可能性を秘めた輝かしい色である白をユミカツラのフィルターを通して表現した作品を発表。畠山さんや髙嶋さん夫妻、片山さん夫妻のほか、平田かのんさんや前田海嘉さん、岡田茉莉子さんらがゲストモデルとして登場。誕生から七五三、成人式、企業式、結婚式、そして結婚15年目、30年目、55年目など、人生の節目、節目の装いを、すべて白をモチーフにデザインし、披露した。
また、フィナーレを飾ったユミカツラ パリ クチュールコレクション2020春夏では、55年前に開催した日本初のブライダルショーのテーマ「7つの個性をデザインする」を7体のイブニングドレスで再現。撫子柄のぼかし染めのスカートに手加工装飾の皮革ストラップと鎧モチーフの胴飾り、引箔技術で織り上げた漆とPVC、燕柄ジャガードを組み合わせたドレスなどを見せた。
桂さんは「55年前にスタートしてから、日本が欧米にコンプレックスを感じなくなるようにしたいと思って、頑張ってきましたが、今、メイドインジャパンのウエディングドレスを作ることができるのは、福井にあるうちの工場だけになってしまいました。これではウエディングドレスのデザイナーも育ちません。福井をアジアにおけるウエディングドレスの代表的な産地にしていきたい」と語った。
「ファッションショーにはロンドンオリンピックの後、1度出たことがありますが、モデルとして歩いたのは初めて」という畠山さんは、ステージ上ではローズユミをイメージし、300枚の花びらで飾られたドレスで登場。「本当に一瞬で終わってしまいました。気持ちよく歩かせていただきました。12月に結婚式をして数か月後にまたウエディングドレスを着る機会があるとは思っていなかったので、本当にうれしくて、興奮しています」とにっこり。昨年結婚した広島東洋カープの鈴木誠也選手について聞かれると「キャンプ中なので毎日電話をしているけど。この仕事に関しては話していないので、びっくりするかもしれません。素敵なドレスを着させていただきましたと言うと思います」などと話した。
また、平田かのんさんは「ウエディングドレスは特別なものなので、こんな素敵なショーに出演できてとても光栄ですし、とても幸せでした」とコメント。
本パールを付けたシルクダブルクレープのドレスを着た片山さんは「自粛ムードどで、ファッションのイベントもできるかどうか、わからない中で、中国のバイヤーなしで開催すると伺い、絶対に応援しなければと思いました。多くのイベントが中止になる中で、ファッションや最大の農産物である和真珠の価値を発信するのは、ファッションのマーケットとしての東京にとって、とても意味のあることだと思っています」と強調した。
また、髙嶋さんは「(妻のシルビア・グラブさん)の美しさが倍増されて、めまいしましたし、びっくりしました」。シルビアさんは「初めてお姫様抱っこをしてもらって気持ちよかったし、楽しめました」と笑顔。岡田さんは「みなさんに祝っていただいたような感じで、幸せでした」などと話した。