ユニクロ(UNIQLO)は新しいショールームで2020年春夏コレクションを紹介する展示会「Life WARE 2020年春夏プレゼンテーション(Life WARE SPRING/SUMMER 2020 PRESENTATION)」を開催した。Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
着る人の生活をよりよくするために合理的に考え抜かれた服、毎日の生活をより素敵に、より快適に過ごすための服を提案するユニクロのLifeWear。
「リバブル・シティーズ/豊かで心地よい暮らしのために」をテーマに、心地よい生活を送るために不可欠な3つのエレメントを改めて見つめ直したという今シーズン。「アウトドアーズ/都市と自然をデザインでつなぐ」「ワーク&クラフト/本質への回帰」「アート&デザイン/創造力を刺激する機能美」の3つのカテゴリーを提案している。
「アウトドアーズ/都市と自然をデザインでつなぐ」カテゴリーでは、東京オリンピック開催を意識し、光沢感のあるライトブロックテックのロングパーカーや防水機能と保温機能を持つパデッドパーカをはじめ、人気のブロックテックパーカやポケッタブルなUVカットパーカなどを展開。アクティビティや通勤からスポーツ観戦まで、対応出来る、都市で着るアウトドアスタイルを提案する。
「ワーク&クラフト/本質への回帰」カテゴリーでは、地球環境に負荷の少ないサステナブルな工程で作られた、デニムジャケットやスポーツもできる3D構造のジーンズ、カーゴパンツをアレンジしたジョガーパンツ、リネンコットンのジャケットとビタミンカラーのポロシャツなどを提案。SDGs(持続可能な開発目標)が注目される中で、インダストリアルな都市構造の中に存在するオーガニックな素材に注目し、機能性と繊細なディテールに落とし込んだデザインや自然を感じさせるデザインなどを打ち出している。
また、「アート&デザイン/創造力を刺激する機能美」カテゴリーでは、ボリューム感のあるシルエットとモノトーンで新鮮さを出したトレンチコート、春らしいライトカラーのジャケット、リネンライクな素材を使った、細身のテーラードジャケットなどを紹介。ミニマルなフォルムとロング&リーンなシルエットやミネラルカラーからインスパイアされたカラーなどがポイントになっている。
一方、クリストフ・ルメール(CHRISTOPHE LEMAIRE)が率いるユニクロパリR&Dセンターのデザイナーチームによるユニクロ ユー(Uniqlo U)では、メンズライクなシルエットやディテールを取り入れたウィメンズコレクションや、オーセンティックなメンズアイテムをモダンに再構築したメンズコレクションを発表。ウィメンズコレクションは、カーブジーンズのシルエットをよりストレートに近づけたり、ジャージー素材のワイドパンツやパラシュートパンツをラインアップに加えたりとボトムスのバリエーションを増やしている。メンズコレクションはキューバシャツやブロックテックのトレンチコート、ジャケットとドローストリングパンツ、ジャージー素材のミリタリーシャツにスウェットパンツのコーディネートなどを提案している。
また、イネス・ド・ラ・ フレサンジュ(INES DE LA FRESSANGE)とのコラボレーションは、1924をテーマに、女性のオリンピック参加が認められた、パリオリンピックが開催された年である1924年や女性の社会進出が進んだ1920年代からインスパイアされたコレクション。パリオリンピックに登場したようなスタイリッシュでトラディショナルなスポーツスタイルや、アルル地方のカウボーイの服装からインスピレーションを得たというジャケットやブラックパンツなど、マニッシュなアイテムを打ち出す。
そのほか、ユニクロのグラフィックTシャツブランドUTでは、キース・ヘリングとジャン=ミシェル・バスキアの合同展覧会開催を記念したコレクションや、吉田ユニとサンリオのキャラクターとのコラボレーションによる「ハローキティーTマーケットBYヨシダユニ」、「アナ スイ」によるソフトボヘミアンタッチのコレクションなどが登場している。
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