ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン(UNITED COLORS OF BENETTON.以下ベネトン)
は2020年春夏ミラノコレクション(ファッションウィーク)初日の9月17日、イタリア・ミラノの1930年代に建設された歴史あるスイミングプール「Piscina Cozzi」で2020年春夏コレクション『Color Wave』を発表した。
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ベネトンにとってミラノコレクションでの2回目のショーとなった今回。ベネトンのアーティスティック・ディレクターであるジャン・シャルル・ド・カステルバジャックの「ベネトンと共にミラノファッションウィークに飛び込み、夏の終りをプールサイドで存分に楽しんでほしい」という思いが込めらたというショーでは、「海」からのインスピレーションがふんだんに散りばめられた。カラフルなスイムスーツを着たスイマーたちがプールで泳ぐ中、ランウェイとなったプールサイドにはダイバースーツ風のワンピースやマリンボーダーのセーター、錨プリントのスカートなど、ベネトンらしいカラフルなマリンルックをまとったモデルたちが登場。「海」や「水」、「セイリング」はベネトンのスタイルにとって、時代を超えた普遍のテーマであり、地中海の美しい港町を巡る旅を示すメタファーとしても解釈されている。
カステルバジャック本人が「バジャックパステル」と呼ぶパステル調の色、ピンク、ライラック、淡いブルーのパレットなどを使ったアイテムも数多く登場。上質なボーダー、ワックスピーコート、プルオーバー、シックでダイナミックなオフィスルック、トラッドとカジュアルを掛け合わせ上品なミックス&マッチなど、世界のあらゆる人種や年齢、性別の方々に対して多様なスタイルを提案しているベネトンならでは要素もポイントになっている。
また、ベネトンの研究室では、ベネトンにとって非常に重要な問題であるサステナビリティをテーマに、天然の非毒性染料と、土に還すことができる紙やリサイクル繊維でできたトレンチコートなどのエコロジー素材を使用した革新的な製品を開発しているが、今シーズンはその取り組みを発信するシンボルとして、海を守るアンバサダー「ポパイ」がデジタルプリントの T シャツやドレス、スウェットシャツなどに登場している。
さらに、ショーの終盤には、写真家のオリビエ―ロ・トスカーニが制作した広告キャンペーンビジュアルがプリントされた白いスウェットシャツやマキシTシャツが登場。カステルバジャックは「ベネトンの歴史の一部とも言える、オリビエーロ・トスカーニの作品の革新性をショーに加えることで、エキシビションを躍動感のあるものにし、現代の若いオーディエンスへの訴求力を高めたかった」としている。