ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)は2020年春夏コレクションから、ドレスラインをスタートする。ドレスラインはこれまで発表してきたコレクションの「アーカイブ」からドレスのデザインを、日常の特定のオケージョンを意識して再設計することをコンセプトにしたもの。実際のニーズに合わせて発展させていくことで、1つ1つのデザインを普遍的でタイムレスなものに近づけていくことや、より幅広い層の女性にブランドのデザインを取り入れてもらうことを目的としている。
メインコレクションとは違い、新しいデザインは発表せず、メインコレクションと同じデザインは入れないなど、過去に発表したデザインであることやオケージョンでの実用性が前提になっていることなどがドレスラインの特徴。別ブランドという扱いではなく、メインコレクションとは違った「YOHEI OHNO」のネームが付いていることや、人とは違ったドレスを求めている人々に向けた提案にもなるようなデザインや価格帯を意識していることもポイントになっている。
第1弾となる2020年春夏コレクションではドレス8型とインナー1型を提案。今回に限りカラーは黒のみの展開となる。価格帯は3万円から6万円。
同ブランドでは、ドレスラインをスタートした動機について「年2回から4回、新しいものを作って発表するのではなく、同じアイデアを、時間を掛けて成熟させていくという、今のファッションのシステムとは別の時間軸をブランドの中で作りたい、また新しいビジネスの仕方を模索したいという思いが強まったことや、アーカイブの中に、もっとたくさんの人に着てもらえるポテンシャルを持つデザインがあると思った」としており、「今後はシーズンに合わせた発表ではなく、少しずつラインナップを増やしていく」考えだ。