カルティエ(CARTIER)の1970年代以降の作品に光を当てた世界初の企画展「カルティエ、時の結晶」開催

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カルティエ(CARTIER)の1970年代以降の作品に光を当てた世界初の企画展「カルティエ、時の結晶(CARTIER CRYSTALLIZATION OF TIME)」(国立新美術館、日本経済新聞社主催)が10月2日から12月16日、東京・六本木の国立新美術館で開催される。開催に先駆けて記者発表会が行われ、カルティエ インターナショナルスタイル&ヘリテージディレクターのピエール・レネロ氏や新素材研究所の杉本博司氏と榊田倫之氏らが登場した。

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ルイ=フランソワ・カルティエが1847年にパリで宝飾店を創業し、20世紀初頭に飛躍的に発展したカルティエ。モダンデザインともいえるカルティエの作品は現代宝飾の基盤を築いたと言われている。

これまで世界各国の著名な美術館など33か所で展覧会を開催。日本ではこれまで3か所で展覧会を行っているカルティエ。今回の「カルティエ、時の結晶」は1970年代以降の現代作品に焦点を当て、「カルティエ コレクション」とともに展示することで、創作活動における革新性と独自性、カルティエが築き上げた創作の歴史を表現する初めての展覧会となるもの。

「時間」を軸に、「色と素材のトランスフォーメーション」、「フォルムとデザイン」、「「ユニバーサルな好奇心」という3つの視点から、カルティエの革新的なデザインの世界を紹介する今回。「時の結晶」をコンセプトに新素材研究所の杉本博司氏と榊田倫之氏が会場構成を担当する。

今回の展覧会では1970年代以降の現代作品に「カルティエ コレクション」を加えた約300点を展示。現代の作品に焦点を当てているためふだんは目に触れることのない個人所蔵の作品が全体の半分を占める。また、これまで開催されてきたカルティエの展覧会が時系列、歴史や作品に関するストーリーを語る内容だったのに対して、今回は色や素材、デザインを通して、作品の関係性を紐解くものになるという。さらに、カルティエと新素材研究所がコラボレーションした会場デザインは、新素材研究所による、無垢な素材の木と石、ガラス、川島織物セルコンと共同開発したファブリックなどを用いた、他に類のないものになる、としている。

国立新美術館で行われた記者会見で、ピエール・レネロ氏は「変わらないもの、カルティエらしさとともに、どうデザインが進化してきたのか、美しさがどう変わっているのかを見てほしい」とするともに「アーティスティックな側面だけでなく、ラグジュアリーを楽しむ喜びを共有してほしい」などと話した。

Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)

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