「TOKYO FASHION AWARD(東京ファッションアワード)」第5回受賞デザイナー発表会がアマゾン ファッション ウィーク東京2019年春夏(Amazon Fashion Week TOKYO 2019 S/S)会期中の10月20日、渋谷ヒカリエで行われ、CINOHの茅野誉之さん、JieDaの藤田宏行さん、ANEIの羽石裕さん、Nobuyuki Matsuiの松井信之さん、POSTELEGANTの中田優也さん、RAINMAKERの渡部宏一さんと岸隆太朗さんの6組が選ばれた。
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東京都と繊維ファッション産学協議会が主催するTOKYO FASHION AWARDは、東京を拠点とするファッションデザイナーが、世界をフィールドに飛躍するためのサポートを目的としたもの。第3回東京ファッションアワード(TOKYO FASHION AWARD)の受賞ブランドであるダブレット(doublet)のデザイナー井野将之は今年6月、フランス・パリで発表された「LVMH Prize for Young Fashion Designers 2018(LVMHプライズ 2018)」のグランプリを受賞している。
8月の審査会は、応募した約30ブランドの中から審査員が「今後、東京を代表するインターナショナルブランドになる可能性がある」、「デザイン、アイテム数、価格帯で海外展開の可能性がある」、「海外展開の意欲があり、体制を整える準備がある」などの観点で、書類審査を行い、エントリーブランドを決定。その後、各ブランドの展示会、インスタレーション、アトリエ訪問などを行い、受賞ブランドを決定した。
発表会で藤田さんは「アワードを目標にしてきたので嬉しい。オリジナリティを確立し世界に発信していきたい」、羽石さんは「世界に挑戦する機会を与えてもらい、感謝している。チャンスをものにできるようにがんばりたい」、松井さんは「ただ、服を作るのが好きで作ってきたので、光栄です」とあいさつ。中田さんは「ブランドをはじめて2年経たないので、他の先輩デザイナーに負けないようにがんばりたい」、渡部さんと岸隆さんは「海外に出ようとしていたタイミングだったのですごく嬉しい。素直にやりたいことや提案したいものをぶつけてみたい」と喜びを語った。茅野さんは「ピッティ・イマージネ・ウオモではメンズを、パリと東京(凱旋コレクション)ではレディースとメンズの両方を出すつもり」と話している。
また、海外からの特別ゲスト審査員であるニック・ウースターさんは「海外のマーケットに挑戦する時にはストレスや困難を感じると思うし、時間もかかるががんばって欲しい」とした上で、「政府がファッションをサポートするのはすばらしいし、パリやロンドン、ニューヨークに行ったときに、過去の受賞デザイナーの服が各国のショップで販売されているのを見るとうれしい」などと語った。
今回選ばれた6組は、2019年1月のパリ・ファッションウィーク(2019/2020年秋冬パリメンズコレクション)会期中の1月18日から1月23日と、6月の2020年春夏パリメンズコレクション会期中にパリ市内で開設される同事業の単独ショールーム「showroom.tokyo」に参加する。また、1月8日から1月11日にイタリア・フィレンツェで開催されるピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)への参加も決定した。