研壁宣男(Norio Surikabe)がデザインするサポートサーフェス(support surface)2019年春夏コレクションが9月10日、東京・上野の東京国立博物館表慶館で開催された。キーワードは「Motion(軌跡のデザイン)」。
リリースに、
「所作
そして布の動き
形、色、素材感に加え
布の軌跡をデザインする感覚」
と書いた今シーズンのサポートサーフェス。
水が流れるようなドレープを使ったワンピースやボリュームドレス、スポーツとエレガントが共存するブルゾンとパンツやスカート、袴(はかま)を思わせるボリュームパンツ、前後の違うデザイン、異素材のドッキング、太陽や風を感じさせるドレープや色。
独自のスタイルを続けながら、静けさや自然の中に女性が着ることから生まれる動きを活(い)かし、動きの中にある、一瞬の表情さえもデザインに取り入れようと試みたよう。
また、表慶館という会場の持つ空気感や会場に流れる音楽との対比も、服の軽やかさや自然の広がりを強調しているように見えた。
Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)