サカイ マン（sacai man）2019年春夏（メンズ）コレクション展示会が、都内のサカイプレスルームで開催された。2019年春夏パリメンズコレクションで発表したコレクションを紹介したもの。
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リリースに「あらゆる『定義』に挑戦するフリーフオームのアプローチ。これまで構築されてきたsacaiのシルエットを、自由な感性で解き放つ」と書いた今シーズン。阿部千登勢らしいハイブリッドで、ペンドルトンのサウスウエスト・ アメリカのブランケットを春夏コレクションに使うなど、サカイ（sacai）2019プレスプリングコレクションと同様に、本来は秋冬コレクションで使用する素材やファブリックを春夏コレクションに再構築し、春夏と秋冬シーズンの定義を覆したコレクションを提案している。
また、サカイらしいチェックやデニム、ミリタリーなどを分解・再構築したデザインとともに、ジップによってポンチョに変形して着ることができるデザインジップ使いが多いことも今シーズンのポイント。レディースのプレスプリングコレクションではなかった昆虫のモチーフを使ったデザインなども登場している。
夜の服に使う素材を昼の服に用いる意外性による新しさ、形を変えるマジカルファッションなどの80年代に日本人デザイナーたちが生み出したアバンギャルドの概念を継承しながら、常に阿部らしく、新しく、しかも着たいと思わせる服を創り出すサカイ。次回10月1日のパリコレクションも楽しみだ。
Text ＆ Photo:Shinichi Higuchi（樋口真一）
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