サカイ(sacai)2019プレスプリングコレクション(春夏プレコレクション)の展示会が開催された。2019年春夏プレコレクションでは、秋冬のファブリックや特徴的なプリントを春夏コレクションに取り入れた「シーズンレス」なコレクションを提案している。
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シーズンの境界線をなくしたサカイ2019プレスプリング
毎シーズン「定義に」挑戦し、ハイブリッドなデザインを進化させ続けている阿部千登勢。クラシックなアイテムを崩し、素材・アイテム・パターンなどの組み合わせやエレガントな要素を加えることで新たなクラシックスタイルを表現するそのスタイルはパリコレクションでも高く評価されており、日本でもデザイナーのコレクションから子供服ブランドまで大きな影響を与えている。
PENDLETONやDr. Wooとのコラボレーションも
Spring / SummerのSummerを消してWinterと書いたTシャツのプリントが示すように、季節の境界線をなくすことからスタートした今回のコレクション。ペンドルトン(PENDLETON)のサウスウエスト・ブランケットを春夏コレクションの感性で再構築したドレスなどが今シーズンの特徴だ。
また、ジャケットとMA-1などをハイブリッドしたサカイらしいスタイルとともに、バスト部分に斜めにはめ込まれた異素材を縛ることで表情を変えるデザインやドクター・ウー(Dr. Woo)とコラボレーションし、タトゥーアートをデニムやニット、アウターなどに施したデザインなどもポイントになっている。
都市全体が温度管理された未来はシーズンがなくなるとし、年1回のコレクション発表を提唱したのはピエール・カルダン(pierre cardin)。PVC(ポリ塩化ビニル)がトレンドとして広がり、デザイナーのコラボレーションやレストランが当たり前になる一方、地球温暖化や異常気象が進む中で、秋冬の素材やデザインを春夏に応用する流れが広がるのかも注目されそうだ。
Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
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