前回1日短縮したパリコレクションの会期が従来の9日間に戻った。2018年春夏パリコレクションが9月25日から10月3日の9日間、パリで開催された。
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前シーズンの2017/2018年秋冬コレクションから会期が1日短縮。これまでの9日間から8日間になったパリコレクション。パリ以外の国に発表の場を移すブランドやメンズコレクションでメンズとレディースを同時に発表するブランド、ショーを行わないブランドなどが増え、参加ブランドが減ったことが理由。90以上あった参加ブランドは10以上少ない80数ブランドになった。
これについてパリコレクションを主催するサンディカ(フランスオートクチュール・プレタポルテ連合協会)は、1日短縮したのはブランドの数が減ったことに対応したもので、ブランド数が増えれば元に戻すとしていた、という。だが、発表された2018年春夏パリコレクションの会期は9月26日から10月3日の8日間だった。
zoomupcollectionでは、次のシーズンでは元に戻る可能性があるという記事を書き、注目してきたが、今年の夏に発表された2018年春夏パリコレクションのスケジュールは当初のまま変わらなかった。ところが、コレクションまで2週間を切った9月中旬になり、当初初日の9月26日夜となっていたジャックムス(JACQUEMUS)が、25日の夜にショーとパーティを行うと発表。ジャックムスが予定していた時間がオリヴィエ ティスケンス(OLIVER THEYSKENS)となった。そして、コレクションの数日前まで10月26日からだったスケジュールをパリコレクション中に改めて確認すると10月25日20:00ジャックムスが加えられ、会期も10月25日から10月3日の9日間に変わっていた。
海外のバイヤーやプレスの滞在スケジュールや飛行機などが変更不可能な段階で、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)やシャネル(CHANEL)などがショーを行った最終日の翌日に追加しても来場者が集まらないので、少しでも見てもらえる可能性のある日を選んだということだろうか。それとも、そもそも海外からの移動など気にしていないということか。
現時点では、2018/2019年秋冬パリコレクションの会期は2月27日火曜日から3月6日火曜日の8日間となっている。だが、今シーズンの結果を見る限り、今後も会期は流動的であり、1日増える可能性はある。また、スケジュール発表後に1日増える可能性もゼロではない。前日のパリ入りなども検討しなければいけないのかもしれない。いずれにしても、当面は、今まで以上にパリコレクションのスケジュールを細かくチェックしなければいけないようだ。
Text & Photo:Shinichi Higuchi / Chief Editor(樋口真一)
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