サポートサーフェス(support surface)は9月12日、恵比寿303で2018年春夏コレクションを発表した。キーワードは「余白を充たし、余白を創る」。春夏コレクションらしい薄く軽い素材や透け感のある素材を使いながら、刺しゅうやパンチングなどによって、立体感をプラス。素材の立体感で新しさを生み出した。
リリースに、
「余白を充たし、余白を創る
季節を感じさせる軽快な布の表情と色合い
所作を柔らかに演出する気配の布使い
余白を充たし、豊かさと新しさを
余白を創り、知性と色気を」
と記した今シーズンのサポートサーフェス。
水や風を感じさせるブルーや白の透けるトップスとコートやパンツ。太陽の光のようなオレンジのチェックが美しいワンピースやコート。そして、花のプリントや刺しゅう、そして土の色を使ったワンピース。自然からインスパイアされたコレクションはサポートサーフェスがこれまでも繰り返して発表してきたもの。
だが、今シーズンはフラットな素材を使い、分量や立体感で遊んだ彫刻的なデザインや空気をまとったボリュームのあるアイテムとともに、分量を抑え、素材で立体感を出したデザインをプラス。点描画のように、レザーの上に様々な大きさの穴を開けることで生まれる柄を使ったデザインや透ける素材の上に花や羽根をのせたデザインは、あくまでも軽くありながら、3D効果で新しさを生み出している。ボリュームドレスやビッグシルエットがトレンドとして注目される中で、サポートサーフェスならではの不変のスタイルに加わる遊びが目を引いたコレクション。
「テーマにはこだわらずに作っている。リリースに書いているのは、こんな雰囲気になりそうだということ。何十歩先のものではなく、空気を読んで少し先のものを創りたい」と研壁宣男。
Text & Photo:Shinichi Higuchi / Chief Editor(樋口真一)
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