○2018年春夏東京コレクション。ヤストシエズミ(YASUTOSHI EZUMI)2018年春夏コレクション
江角泰俊がデザインするヤストシエズミ(YASUTOSHI EZUMI)が2018年春夏東京コレクションのトップを切って、8月25日、東京・渋谷のTRUNK(HOTEL)で2018年春夏コレクションを発表した。テーマはコラージュ(COLLAGE)。2018/2019年秋冬コレクションからブランド名を「エズミ(EZUMI)」に変更することも発表した。
コラージュは、あらゆる性質とロジックのばらばらの素材を組み合わせることで造形作品を構成する芸術的な創作技法。今シーズンは、既存の服にある異なる要素を組み合わせ、重ね、足して、減らすことで服の層、ディテール、シルエットを再構成した、という。
COLLAGEというロゴにニットなど様々な素材を乗せた招待状から受けた、異素材のコラージュや違うものの共存による愛と平和のメッセージなどの予想をいい意味で裏切った今回。袖やアイテムを取り外し、何種類にも着ることができるマジカルファッションのようなギミックや目新しさはないが、リアルで江角らしいアイテムをベースにしながら、建築の考えや技法から発想するこれまで方法論から離れ、次に向かおうとする試行錯誤は伝わってきた。
また、ショー終了後には、海外でのさらなる展開に向けて、次の2018/2019年秋冬コレクションからブランド名を「エズミ(EZUMI)」に変更することも発表した。「1年ぶりのショーはライブ感があって楽しかった。コスチューム ナショナル(CoSTUME NATIONAL)の(ウィメンズのクリエイティブ・ディレクターの)仕事もありスケジュールがタイトなので、次も東京でショーをするかどうかは、まだ考えているところ」という江角。今後の展開も注目される。
Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
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