fashion prize of tokyo 2022第4回受賞デザイナーはCFCの高橋悠介さん

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「賞をいただけたことは本当にうれしいのですが、頂くだけではいけない。自分がどういうスタンスで社会に向き合い、世界の人たちにブランドや自分の考えを伝えていけるのか、そしてお客様に着ていただけるのかということに向き合い、今後もクリエーションをしていきたい」と語る高橋悠介さん。「FASHION PRIZE OF TOKYO 2022(ファッション プライズ オブ トウキョウ 2022)」第4回受賞デザイナー発表会が楽天ファッション・ウィーク東京2022年春夏(Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 S/S)3日目の9月1日、表参道ヒルズで行われ、CFCL(シーエフシーエル)のデザイナー高橋悠介さんが第4回受賞デザイナーに選ばれた。text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの発表となった今回。「現代社会の中の服というテーマなど、ブランドの思いや作り方、デザインの方法、ファッションの新しい道しるべ、いろいろなヒントや学びがあるブランド」(審査員の高島屋ウィメンズクリエイティブディレクター長尾悦美さん)や「ファッションだけでなくアートなど、いろいろなシーンを見ていかないと次の時代を作っていけない中で、SDGs(持続可能な開発目標)に当てはまる」(審査員のファッションキュレーター小木”Poggy”基史さん)なども要因となった。

1985年東京生まれ。2010年に文化ファッション大学院大学終了し、同年三宅デザイン事務所入社。2013年イッセイミヤケメンのデザイナーに就任。2020年CFCLを設立した高橋さん。

発表会の会場に並んだ作品からは三宅一生さんの下で経験を積んだデザイナーらしいモノづくり、年2回、メンズも含めると年4回新作を作り、半年前に次のトレンドを発信するこれまでのパリコレクションやビジネスなどの流れとは違う考えが伝わってくる。しかも、世界のファッションウィークはここ数シーズンデジタルがほとんど、コロナ禍でリアルなショーが出来るかも不透明だ。では、なぜ、このような状況でFASHION PRIZE OF TOKYOに応募し、パリコレクションで作品を発表するのか。

高橋さんは「ファッションショーをパリでするか、まだ、わかりません。ショーというよりもあらゆる形でのプレゼンテーションでいいと考えています。もともと、前職ではパリ(メンズ)コレクションに参加していましたから、自分のブランドを立ち上げるに当たってパリ(コレクション)とは距離をとってモノづくりやファッションの今後の在り方について考えられればと思っていました。ブランドと会社を立ち上げたのがパンデミックのタイミングだったので、社会に必要な服が何かということをより考えるようになりました。コロナはファッション産業に『新しいものがいいものなのか』と強く問いかけいてるとも思っています。一方でパリは新しいものを常に生み続けてきた場所。僕がすごく成長できた場所でもあります。では、何でパリに行くのか。『新しいものがいいものなのか』を問いかけることが、新しい潮流であるなら、パリと向き合うことによって、自分が新しい服の価値に向き合える。そのための場所として必要なのではないかと思い、パリに行くことを決めました」と話す。

発表会では、パリではパリメンズコレクション時期の1月と6月に発表、また、3月の楽天ファッション・ウィーク東京にもイベントを予定していると発表された。だが、現時点ではパリについては時期、方法とも未定。「メンズ、レディースの(プレタポルテ)のタイミングが適切なのか、オートクチュールのタイミングで発表し、メンズやプレコレクションのタイミングでショールームというブランドも多いので、どれが1番いいのか、ブランドにとって効果的なのか、ということはこれから。パリコレクションはフィジカルでやると言われていますが、どうなっても発表できるように、デジタルベースで進めるのではないかと思いますが、これから考えていきたい」としている。

「FASHION PRIZE OF TOKYO」は、既に国内外で知名度と実績がありながら、海外で継続的にコレクションを行っていない東京のデザイナー1組を選び、パリのメンズまたはウィメンズのファッション・ウィークでの1年間2シーズンのファッションショー形式のコレクション発表とショールームイベントをサポートするもの。同じ若手デザイナーの育成・支援を目的としたファッションコンテスト「TOKYO FASHION AWARD(東京ファッションアワード)」よりも1ステップ進んだ支援企画となるもの。第1回はマメ(Mame Kurogouchi)の黒河内真衣子さん、第2回はオーラリー(AURALEE)の岩井良太さん、第3回はダブレット(doublet)の井野将之さんが受賞した。

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