会期が1日短縮2017/2018年秋冬パリコレクション次回2018年春夏は9日間に戻る?

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2017/2018年秋冬パリコレクション(プレタポルテ)では、会期が1日短縮され8日間となったことが話題となった。参加ブランド数も例年に比べて10近く減った。また、会場も集約された。次の2018年春夏はどうなるのだろうか。(2017年7月25日追記2018年春夏パリコレクションスケジュール発表。今シーズンも会期は8日間)

2015年11月のパリにおける同時多発テロ事件後も世界各国で様々なテロ事件が続いたため、緊急事態宣言が繰り返し延長される中で開催されてきたパリコレクション。有力ブランドや歴史的建造物を使ったショーでの会場入り口での手荷物検査や金属探知機を使ったボディチェックが定着した。また、ここ数シーズンはサンディカ(フランスオートクチュール・プレタポルテ連合協会)の公式スケジュールから会場名が消えた。会場名を書く場所にSEE INVITATION(招待状を御覧ください)と書くのが当たり前になっていた。

昨年からはシャネルのコレクションではグラン・パレ階段下に設置された黒い幕の前で招待状やIDカードのチェックなどが行われ、会場前の広場にも上れない上、広場には警察犬がいるという状況になった。また、チュイルリー公園の特設テントのショーでは、自粛ムードを象徴するようにコンコルド広場からテントまで敷かれていたレッドカーペットならぬ白いカーペットも姿を消した。更に前回の2017年春夏コレクションでは夜、チュイルリー公園の入り口で招待状の確認が行われた。ショー終了後にはルーブル美術館側の出口が閉鎖された。

そして、今シーズンは会場の区だけが書かれるようになった一方で、会期が1日短くなった。最近ではニューヨークコレクションの早期化の影響などで開催時期は早まったり戻ったりと変わっていたが、パターンとしては火曜日にスタートし、土日も含めて翌週の水曜日までの9日間というパターンは変わらなかった。2日目の水曜日15:00は誰、最終日水曜日の朝はルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)というようにスケジュールはほぼ定着し、スケジュールを変更する場合、空(あ)いている時間から探すというやり方だった。それが2017/2018年秋冬は2月28日火曜日から翌週の3月7日火曜日までの8日間に変わった。これまで95ブランド前後だった参加ブランド数も83ブランドとなった。サンディカは前回2017年春夏パリコレクション時点で2月28日から3月8日までの9日間としていたので、その後に変更されたことになる。

また、会期短縮に対応するためか会場も集約された。会場はグラン・パレやバレ・ド・トーキョーなどが中心となり、前回までショー会場として使われていたバレ・ド・トーキョー2階はプレスルームとして使われた。コレクション終了後に次の会場まで歩いていける距離というスケジュールも増えた。一方、ルーブル美術館地下がメーン会場だった時代から使われていたチュイルリー公園の特設テントではコレクションが行われなかった。国立美術学校通称ボザールもほとんど使われなかった。

サンディカでは2017年春夏コレクションでもスケジュールに余裕があったことからスケジュールを検討していたが、ルシアン ペラフィネ(LUCIEN PELLAT FINET)、チャラヤン(CHALAYAN)、ヴィオネ(VIONNET)など参加しないブランドが増えたことから、1日短縮を決めたようだ。また、ルイ・ヴィトンが今回コレクション会場とした場所の関係から水曜日ではなく火曜日に移動したことも影響したと言われている。ルイ・ヴィトンのショーが終わった最終日にコレクションを行ったのでは、有力なプレスやバイヤーに見てもらえないと考えた他のブランドが火曜日までにコレクションをしようとしたため、当初予定していた水曜日がなくなった、ということのようだ。

サンディカでは次回2018年春夏コレクションについても、9月26日から10月4日の9日間としていたスケジュールを9月26日から10月3日の8日間に変更した。だが、協会関係者によればスケジュールは決定ではなく、あくまでも目安であり、参加ブランドが増えるなど、状況が変われば今回のようにスケジュール発表時点で最終日水曜日を復活し9日間に戻すという。

実はサンディカやパリの関係者にとっては8日間から9日間になったことは大きな問題ではないらしい。パリコレクション中にパリ在住の編集者などに聞いても1日短縮したことに「気づかなかった」、「気にしていない」という声も聞かれた。飛行機移動やホテルの予約が必要ないためだろう。だが、日本を始め海外からパリに向かうプレスやバイヤーにとってはスケジュールは大きな問題だ。現時点で発表されている9月26日から10月3日の8日間ではなく4日も含めた9日間に戻る可能性もゼロではない、ということを頭に入れて置いた方がよさそうだ。

Text & Photo:Shinichi Higuchi / Chief Editor & Fashion Journalist(樋口真一)

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