
山地正倫周とりえこがデザインするリンシュウ(RYNSHU)はニューヨーク・ファッションウィーク(NYFW)初日の2026年2月11日にデジタル形式で2026/2027年秋冬コレクションを発表した。Photos: Courtesy of RYNSHU
40周年の節目、テーマは「The Voice Echoes Endless」
テーマは「The Voice Echoes Endless」。今回、デザイナーとして活動40年目の節目を迎えた山地。1986年に東京で活動を開始し、1992年からはパリを拠点に30年以上にわたり発表を続けてきた。2024年にはニューヨークへ拠点を移し、新たな展開を進めている。今回のコレクションは、ニューヨーク・ファッションウィーク初日にデジタル形式で公開された。
武士の精神と白蛇ロゴに見るブランド哲学
リンシュウの背景には、武家の家系をルーツとする山地の思想がある。伝統を重んじながら革新をもたらす姿勢を、日本刀を磨き継承する精神に重ねる。刀は戦うためではなく、大切な人や思いを守るために携えるものだという。
ブランドロゴに描かれた白蛇は、脱皮を繰り返し成長する象徴であり、「MASATOMO」から「RYNSHU」へと名称を変えながら哲学を継承し進化してきた過程を表している。
モノクロームを軸に素材で構築
2026/2027年秋冬コレクションはモノクロームを基調とし、素材や織りによる表現を打ち出した。
白黒のゼブラ柄ジャカードは、デザイン画を思わせるタッチで構成し、野性的なムードと洗練を併せ持つテーラードとして提案。ウール/シルクのドット柄ドビー織りには黒のグラデーションを施し、モダンなグレンチェックがシアーに見え隠れする視覚的効果を加えた。
サイズネームタグを幾重にも重ねて縫い合わせた再構築生地は、サステナブルな取り組みから生まれたもの。黒のチュールに黒の花弁を立体的に縫い付けた素材や、多彩なラメ糸を織り交ぜたピーコック柄のジャカード生地も使用。異なる素材を組み合わせることで、シルエットに陰影と動きを与えた。
モノクロームの世界観の中で多様な素材を駆使し、映像によるデジタル形式で発信することで素材のクローズアップや技術へのこだわりを見せた今回。40年のクリエーションの歩みと今後の方向性を示した。
リンシュウ(RYNSHU) 2026/2027年秋冬コレクション LOOK




































































