
パートナー・オブ・ザ・イヤー2025 はなわ夫妻・鈴木夫妻を選出
原宿・東郷記念館で授賞式、結婚25周年と40周年の節目を祝福
日本メンズファッション協会が主催する「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー 2025」授賞式が2025年11月11日、東京・原宿の東郷記念館で開かれた。今年の受賞者には、お笑い芸人でミュージシャンのはなわさん・塙智子さん夫妻と、NTTデータ代表取締役社長の鈴木正範さん・鈴木紀子さん夫妻の2組が選ばれた。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)
はなわさん夫妻は今年結婚25周年、鈴木夫妻は来年結婚40周年を迎える節目の年。両組が歩んできた夫婦の在り方や互いへの敬意が評価された。
パートナー・オブ・ザ・イヤー2025はなわさん・塙智子さん夫妻

結婚25周年、「干渉しない」放任主義の距離感
選考理由では、はなわさんの芸歴30年を通じた活躍や、作詞作曲した『お義父さん』で“幸せな家庭だけを夢見る美しい女性”とうたわれた塙智子さんとの、和気あいあいの夫婦愛が挙げられた。
授賞式ではなわさんは、「本当に私たちで大丈夫なのだろうかと、きょう朝からずっと話しておりまして、半分ドッキリではないかと思いながら会場に来ました。私たち夫婦は、決して理想的な夫婦ではありません。けんかもしますし、すれ違うことも多い中で、ずっと一緒に暮らしてきました。実は今年、結婚25周年、いわゆる銀婚式という節目の年でもあり、きょうも『もう25年もたったんだね』と話していたところです」と笑顔で語った。
中学時代に佐賀市で出会い、3人の子ども、さらに孫にも恵まれたことを振り返り、「私たちは中学校時代、佐賀県の佐賀市立鍋島中学校で先輩・後輩として出会いました。そこから考えると、もう35年になります。当時の自分たちからすると、こうして賞をいただくなんて信じられない思いです。このような素敵な賞をいただけたことは、今まさに子育てを頑張っている皆さんへのエールにもなるのではないかと思っています」と話した。
夫婦円満の秘訣について問われると、「干渉しないことでしょうか。お互い、いい意味での放任主義という感じがありますね」と答えたはなわさんに対し、智子さんは「私には厳しいじゃん。うそつくな」と笑いを誘う場面も。智子さんは「思ったことを、そのまま正直に言うこと。その時その時で解決する。それしかないと思う。ため込んだら、大変だよ。離婚だよ」と語り、ため込まない姿勢の大切さを示した。
また、授賞式後、歌手のPerfume・あ〜ちゃんの結婚についてコメントを求められ、「この間Perfumeが佐賀アリーナでライブをしてくださった時に見に行きました。Perfumeとは交流があるので、本当にうれしくて。ずっと子どもの頃からアーティストとして頑張ってきたあ〜ちゃんが結婚して、幸せな家庭を築いてほしいなという気持ちで、心からうれしく思います。本人にまたお会いして『あ〜ちゃん、おめでとう』と伝えたい」と祝福の言葉を贈った。
パートナー・オブ・ザ・イヤー2025鈴木正範さん・鈴木紀子さん夫妻

結婚40周年、「過度に期待しない」「逆らわない」夫婦の形
もう一組の受賞者は、NTTデータの発足時に入社し、長年企業の成長を牽引してきた鈴木正範さんと、その歩みを支えてきた紀子さん夫妻。互いを束縛せず、感謝と気遣いで築いた関係性が評価された。
鈴木さんは「私たちがこの場に2人でいていいのだろうか、と思っていました」と控えめに語りつつ、「こうして2人で立てているのは、これまで多くの皆さまに夫婦として支えていただいたおかげだと感じております。恩返しのつもりで、これを機に、よりよい夫婦になっていきたい」と感謝を述べた。
夫婦円満の秘訣については「過度に期待しないこと。そして、後で怒られるかもしれませんが、逆らわないことですね」と会場を和ませた。一方の紀子さんは「平凡に暮らしておりまして、このような賞を頂くことになり、いまだに不思議な気持ちでおりますが、人生にとって本当に素晴らしい記念になりました」と話し、夫婦円満の秘訣は「諦めと感謝」と語った。
「人間はやはり違いますので、分かり合えないことが多々あります。それをいちいち追及していると、怒りのエネルギーが湧いてきますが、その怒りのエネルギーというのは、とても疲れるものなんです。そのエネルギーは楽しいことや自分のために使いたい。だからこそ、諦めることが大事だと思っています。そして感謝ですが、長い年月、私を見守り、支えてくれているのは主人だけですので、とても感謝しています」と、長年の経験に基づく夫婦観を明かした。
「パートナー・オブ・ザ・イヤー」とは
メディアと協会によるアンケートで選出
「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー」は、テレビ局、ラジオ、新聞社、出版社、専門紙、ジャーナリスト、日本メンズファッション協会へのアンケート結果をもとに選出される。毎年11月22日の「いい夫婦の日」に先立って発表されている。
「いい夫婦の日」の由来
昭和63年制定、夫婦の余暇づくりを推進
いい夫婦の日は昭和63年、当時の財団法人余暇開発センターが、夫婦で余暇を楽しむライフスタイルを提案したことを契機に制定された。のちに同団体の機能は公益社団法人日本生産性本部へ継承され、現在まで続いている。
「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー 2025」授賞式





