
室伏広治さん、アシックスのアドバイザーに就任
アシックスは、オリンピック金メダリストで元スポーツ庁長官の室伏広治さんとアドバイザー契約を結んだ、と発表した。契約開始は2025年10月1日。
東京科学大学副学長と兼務、スポーツ科学研究を強化
室伏さんは東京2020大会のスポーツディレクターや東京科学大学教授を務め、スポーツ行政や研究の分野で実績を重ねてきた。同日付で東京科学大学副学長(スポーツサイエンス担当)に就任、学術と実務の両面からスポーツ界に関わることになる。
世界的アスリートと行政経験を生かす契約
アシックスは創業哲学に「健全な身体に健全な精神があれかし(Anima Sana In Corpore Sano)」を掲げ、運動やスポーツを通じて心身を豊かにするライフスタイルの創造を目指している。今回の契約は、室伏さんが世界トップアスリートとして培った経験や、スポーツサイエンティスト(博士・体育学)としての専門知識、さらにスポーツ行政での実績に期待して実現した。
室伏さんは2017年にもアシックスとアドバイザースタッフ契約を結び、2020年10月にスポーツ庁長官に就任するまでブランドアンバサダーとして活動。国内外でスポーツの普及・発展に取り組んだ。
研究所との共同研究で製品・サービス向上を狙う
今後は、アシックススポーツ工学研究所との共同研究や研究内容に対する助言を通じて、より付加価値の高い製品やサービスの提供につなげる狙いだ。また、スポーツを通じた心身の健康増進の取り組みを、グローバル規模でさらに活性化していく考え。
室伏さん「QOL向上に向け活動を続ける」
室伏さんは「このたび、アシックスとアドバイザー契約を締結し、スポーツの普及・発展にともに取り組んでいけることをうれしく感じております。私はアシックスの創業哲学である『健全な身体に健全な精神があれかし』に共感しており、誰もが生涯にわたり、パフォーマンスを発揮できる社会の実現に向けて貢献したいと考えています。今後も、これまでスポーツを探求する中で培った経験と知見を生かし、国民のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に向けた活動を続けていきます」とコメントしている。