
「活きいき・楽しく・かっこよく」をテーマに23回目の開催
日本メンズファッション協会(理事長・八木原保)が主催する「第23回グッドエイジャー賞」の授賞式が9月3日、東京都港区のグランドプリンスホテル高輪で開かれた。今年は歌手の麻倉未稀さん、俳優の賀来千香子さん、陣内孝則さんら各界で活躍する6人が選ばれた。
同賞は「活きいき・楽しく・かっこよく」をテーマに、年齢を重ねても人生を楽しみ、新たな挑戦を続ける人を表彰するもの。2003年に始まった「グッドエイジングキャンペーン」の一環で、今年で23年目を迎えた。
麻倉未稀、賀来千香子、陣内孝則らが選出

歌手の麻倉未稀さんは21歳でデビューし、「ヒーロー」などのヒット曲で知られる。来年でデビュー45周年を迎えるにあたり、日々のボイストレーニングを欠かさず、仏教の声明も学ぶなど研さんを続けている。歌を通じて命の大切さを伝え、乳がん検診の啓発活動にも取り組んできた姿勢が選考の理由となった。

俳優の賀来千香子さんは、雑誌『JJ』のモデルをきっかけに芸能活動を始めた。創刊50周年のキービジュアルや東京ガールズコレクションへの出演も話題を集め、テレビや舞台、映画、司会など幅広く活動。挑戦を恐れない姿勢と、笑顔を絶やさない姿が選ばれたポイントとなった。
俳優の陣内孝則さんは、高校時代に結成したロックバンド「ザ・ロッカーズ」でメジャーデビュー。その後は俳優に転じ、独自の存在感を示してきた。二度の大病を乗り越え、「あるがままに、ないがままに」をモットーに研さんを続ける自然体の生き方が支持された。
経営者・料理人・ファッション業界からも
黒茶屋代表取締役会長の髙水謙二さんは、秋川渓谷に約4000坪(約1万3200平方メートル)の敷地を持ち、古民家を再生した料理屋や喫茶を展開している。1日1組限定のプライベートヴィラ「風姿」も自ら企画するなど、自然との調和とおもてなしを追求する姿勢が高く評価された。
リストランテ濱﨑オーナーシェフの濵﨑龍一さんは、イタリア各地を巡って修業を積んだ後、2001年に店を開業。料理番組でも知られ、自然の恵みを生かした料理や、郷里・鹿児島の食文化を大切にする姿勢が受賞につながった。
坂善商事社長の村上隆司さんは、大きいサイズの服の専門店や若者向けショップを原宿や渋谷、下北沢などで展開している。年齢にとらわれないファッションの楽しみ方を提案し、服以外の事業展開にも意欲を見せる前向きな姿が選考委員の目を引いた。
選考基準と方法
選考基準は「年を重ねても独自の生き方を実践し、魅力ある人間性を備えていること」「時代的な話題性を持っていること」「自分もいつかこのような大人になりたいと思わせる存在であること」。対象は各界で活躍する著名な中高年で、過去の受賞者や協会会員、マスコミ各社へのアンケート結果を基に、グッドエイジング委員会が決定した。





