「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」9月1日開幕 全23ブランドが参加

  • URLをコピーしました!
Pocket

Rakuten FWT 26 SS Key Visual ©︎JFWO

by Rのフェティコ×スリーの協業やツモリチサト35周年記念ショーなど、多彩な企画が集結

日本ファッション・ウィーク推進機構は、都内で会見し、2025年9月1日から6日まで開催する「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」の参加ブランドと公式スケジュールを発表した。主会場は渋谷ヒカリエで、全23ブランド(初参加5ブランド、海外5ブランド)が参加する。今シーズンから公式スケジュールはフィジカル形式のショーに限定し、カテゴリーを「公式デザイナーショー」「パートナーシップショー」「インキュベーションショー」に再編した。

開幕は「JFW NEXT BRAND AWARD 2026」グランプリのムッシャン

開幕を飾るのは、ブランド支援プログラム「JFW NEXT BRAND AWARD 2026」グランプリのムッシャン(mukcyen)。デザイナーの木村由佳が9月1日午後1時、渋谷ヒカリエのホールAで新作を発表する。楽天によるブランド支援プロジェクト「by R」枠では、舟山瑛美が手掛けるフェティコ(FETICO)が登場。ブランド設立5周年の今季は、ホリスティックビューティーブランド「スリー(THREE)」と協業し、芳香演出やメイク協力を行う。ショーは9月3日午後7時から開催し、楽天の「Rakuten Fashion」でライブ配信するほか、限定商品の販売やデザイナーインタビューも特設サイトで公開する。

節目を祝う記念コレクションも

記念コレクションもポイントだ。ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)はブランド設立35周年を記念し、9月4日に「35周年 TSUMORI CHISATO ♡♡ 感謝 ♡♡♡」と題したショーを開催する。オートモードヒラタ(Haute Mode Hirata)は、故・平田暁夫の生誕100周年に合わせ、娘の平田欧子、孫の平田早姫と平田翔による帽子主体のショーを9月3日午後3時から行う。

初参加ブランドと継続参加ブランド

初参加は、アンセルム(ANCELLM、9月1日午後8時30分)、ファンダメンタル(FDMTL、9月4日午後8時30分)、ナゴンスタンス(nagonstans、9月1日午後5時)、オリミ(ORIMI、9月6日午後8時)など。チカキサダ(Chika Kisada)、ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)、ピリングス(pillings)、ヴィヴィアーノ(VIVIANO)、ヨシオクボ(yoshiokubo)など、過去にアワード受賞やby R支援歴のあるブランドも継続して参加する。

海外連携と学生の挑戦

パートナーシップショーは、フィリピンのベンチ デザイン アワーズ(Bench Design Awards: Philippine Fashion Now)、カナダのグローバル ファッション コレクティブ(Global Fashion Collective)、フィリピンのPHモード × トーキョー バイ エムエフエフ(PH MODE x TYO by MFF)が登場。インキュベーションショーにはマロニエファッションデザイン専門学校が参加し、「Fusion」をテーマに学生一人につき1作品を発表する。

宮沢氷魚がスペシャルアンバサダーに

日本ファッション・ウィーク推進機構は20周年を迎え、俳優の宮沢氷魚をスペシャルアンバサダーに起用した。年間を通じて活動し、日本ファッションの魅力を発信する。

会見で、日本ファッション・ウィーク推進機構の古茂田博事務局長は「今シーズンは公式デザイナーショー、パートナーシップショー、インキュベーションショーの3カテゴリーを改めて明確化しました。公式デザイナーショーはオンスケで契約のもと開催するランウェイやプレゼンテーション形式の発表、パートナーシップショーは国や団体、関連イベントと連携して行う合同ショーなど、インキュベーションショーは将来業界を担う若手や学生を対象にしています。公式とパートナーシップの違いは、公式ロゴや公式ウェブでの掲載、公式カメラマンによる撮影・配信、海外ゲストやバイヤーとの商談機会の有無など、サポート内容にあります。ビジネス機能を最大限発揮するためにも、この基準を明確にし、継続していきます」と説明した。

公式デザイナーショーをフィジカル形式に限定したことについては「これまでデジタルのみで発表するブランドもありましたが、コロナ禍のピーク時に20〜30あったデジタル発表は、ここ数シーズンで大きく減少しています。事前のヒアリングでも、今季は1〜2件にとどまる見込みでした。社会的な流れも踏まえ、ランウェイショーやプレゼンテーションこそがファッションウィークの本質と再定義し、この方針を今後も継続します」と話した。

楽天グループ株式会社専務執行役員 コマース&マーケティングカンパニー プレジデントの松村亮氏は、「フェティコは弊社Eコマースサービス『楽天ファッション』ですでに展開しており、以前から周年記念のタイミングで何かご一緒したいと話していました。今回、ブランドの5周年という節目を迎えたことからコラボレーションが実現しました。本プロジェクトでは、ファッションとコスメという異業種の掛け合わせにより、各ブランドの魅力を引き出し、新たなファン層を見いだすことで、日本のファッションシーンをさらに活性化し、発信力を高めることを目指しています」と語った。

また、会見にはNEXT BRAND AWARD 2026グランプリに選ばれた「ムッシャン」のデザイナー、木村由佳さんや初参加ブランドのデザイナーも出席。木村さんは「ブランド立ち上げ以来、多くの方々に支えていただき、共感を寄せていただきました。皆さまのおかげで、これまで少しずつブランド『ムッシャン』の形を築くことができたと思います。初めてのショー形式での発表となりますが、ブランドの核心を大切にしながら取り組んでいきたいと思います」と喜びを語った。

審査員を務めたデザイナーの滝沢直己さんは、「ムッシャンの服からはデザイナー像がしっかりと伝わってきました。彼女が一人で作っているわけではなく、素材のデザイナーや工場の方々など、多くの関係者がビジネスとして成立させようという思いを共有し、その思いが服に込められていました。これは世界に向けて発表できる力があると感じました。これから世界へ羽ばたく上で、ブランドにとって最も大事なのは共鳴を得ることです。ここが始まりですので、ぜひ頑張ってください」とエールを送った。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!