
ユニセックスのコンテンポラリーブランド「ベイシックス(BASICKS)」が、2025年7月19日、東京・表参道に旗艦店をオープンした。オンライン発の同ブランドにとって、今回が初の常設直営店となる。建築的な空間設計と素材選定を通じ、ブランドの思想を体感できる空間として設計された。
ミニマルで構造的なフォルムを特徴とするベイシックスは、2020年の設立以来、過剰な装飾を排したデザインで感度の高い層から支持を集めてきた。ブランドは、トレンドに左右されない普遍性を追求する姿勢を一貫して打ち出しており、今回の旗艦店開設は、そうした世界観を空間体験として可視化する初の試みとなる。


店舗限定商品やコラボアイテムを展開
旗艦店では、店舗限定商品として、BBロゴ入りのブラTシャツ(ピンク、ブルー/S・M/税別1万5000円)、直線的なラインを配したジップフーディー(ブラック、グレー/税別3万2000円)、フィットポロシャツ(ブラック、グレー/税別1万5000円)などを販売している。
そのほか、人気アイテム「ダブルニーパンツ」の限定ウォッシュ仕様や、「フルーツ・オブ・ザ・ルーム(Fruits of the Loom)」とのコラボによる特別パックTシャツ、ポロワンピース、スウェットパンツとのセットアップなど、幅広いラインアップを展開する。
店内には、アーティストとの協業によるインスタレーション展示も随所に設置されており、ファッションとアート、カルチャーが交差する空間となっている。
OMO戦略を推進 購買プロセスを可視化し商品開発に反映

ベイシックスでは、今回の旗艦店をOMO(Online Merges with Offline)戦略の中核拠点と位置付けている。来店者の行動履歴や購買傾向をもとに、購買プロセスの中で得られる気づきや反応(インサイト)を抽出し、商品企画やサービス改善にリアルタイムで反映する仕組みを構築。オンラインとリアルを融合させた柔軟な店舗運営により、パーソナライズされた体験を提供する。
表参道からグローバル展開を見据える

立地は、国内外のファッション関係者やクリエーターが集う東京・表参道。ブランドはこの拠点を活用し、今後のグローバル展開への発信基地とする方針だ。
ベイシックスは、リアルとデジタル、ファッションと空間、感性と思想が交差する場所として、旗艦店を“対話の場”と位置付けている。リアル店舗を通じたブランド体験の再定義に挑む同ブランドの動向に注目が集まる。