
アシックスジャパンは、公益財団法人日本陸上競技連盟とのオフィシャルパートナー契約に基づき、2025年に東京で開かれる世界陸上競技選手権に向け、日本代表選手が着用する新たな公式ウエアを製作した。今回のコレクションでは、「カラー&グラフィック」「ライトウエイト」「ブリーザビリティ」の三つのテーマを掲げ、機能性とデザイン性を兼ね備えた全38アイテムを展開する。
デザインは、日本の伝統芸能から着想を得た意匠を取り入れ、躍動感あふれるグラフィックでアスリートの流れるような動きを表現。力強さやスピード、放たれるエネルギーを可視化した。カラーは、朝日が昇る力強さをイメージした「サンライズレッド」を基調に、「モーニンググロー」と名付けられた淡い青とのグラデーションで、東京の朝焼けと新たな一日の始まり、未来への期待を象徴している。「サンライズレッド」は、2015年から日本の存在感とチーム力を示す色として使われている。

主なアイテムは、短距離走などで使用されるシングレット。ペットボトル由来のリサイクルポリエステルを100%使用した軽量素材を採用し、Lサイズ(メンズ)で約46グラムを実現。前回大会モデルに比べて約1割軽量化された。アシックススポーツ工学研究所の動作シミュレーションに基づく深い袖ぐりの設計により、肩甲骨や肩まわりの可動域を確保し、不快感を軽減する。
マラソンや競歩用のシングレットは、通気性を重視した設計で、同じくリサイクルポリエステルを100%使用。「アシックスボディサーモマッピング」に基づいて体温が上がりやすい部位を特定し、湿度を効果的に逃がす独自の機能構造「ACTIBREEZE(アクティブリーズ)」を搭載した。縫製箇所を少なくすることでさらなる軽量化を図り、二重構造の生地で肌への張り付きやべたつきを抑える。こちらも同研究所による深い袖ぐり設計が取り入れられている。
このほか、競技特性に応じたユニホームや、開会式、表彰式、ウオーミングアップ用などのウエアを含む38アイテムを展開する。