
日本最大級のファッション&音楽イベント「Rakuten GirlsAward 2025 SPRING/SUMMER」が2025年5月3日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された。2010年の初開催から数えて今年で15周年、通算27回目を迎えるGirlsAward。人気モデル・アーティストをはじめ、俳優やZ世代のアイコンが多数出演。ファッションと音楽、カルチャーを融合させた多彩なステージが展開された。Text & Photo: Shinichi Higuchi(樋口真一)、乃木坂46ライブパフォーマンス画像©Rakuten GirlsAward 2025 SPRING/SUMMER
テーマは「Play Your Style 8bit Dreams」

15周年記念のGirlsAwardが掲げた今回のテーマは、「Play Your Style 8bit Dreams」。1980〜90年代の8bitゲームの世界をモチーフに、懐かしさと新しさが交錯するステージ演出を通じて、自分らしさ=“スキ”を自由に表現することがコンセプトとなった今回。各ブランドのステージも、色彩や構成にピクセル調の演出が加えられ、視覚的にもテーマ性を強く感じさせる構成となった。
ブランドステージ:MAX&Co.に山下美月・宮世琉弥が登場


イベントの幕開けを飾ったMAX アンド コー(MAX&Co.)のスペシャルファッションステージには乃木坂46卒業後も映画、ドラマ、アニメ声優と、さまざまなジャンルで活躍の幅を広げる山下美月がランウェイのトップバッターとして登場。また、ステージのラストには、俳優の宮世琉弥がサプライズで出演した。宮世はステージ後に行われたMCとのオープニングパートにも登場し、「ランウェイはクールがテーマで、笑わないでくださいと言われたので、絶対に笑わないようにしました」と明かした。出演中のドラマに関するトークも行われた。
このほか、アンミール(Án MILLE)、エヴリス(EVRIS)、ムルーア(MURUA)、サマンサベガ(SAMANTHAVEGA)、ウィゴー(WEGO)、「non-no×ダズリン(dazzlin)」のスペシャルステージなど、ブランドによるランウェイショーも行われた。
スペシャルステージに俳優・アーティストが集結

今回のGirlsAwardでは、ファッションに加えて映画・アニメ・ドラマとの連動ステージも多数展開された。
まず注目を集めたのが、松田元太が主演を務める映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』のスペシャルステージ。松田のGirlsAward初登場に加え、劇中に登場する「たべっ子どうぶつ」のキャラクター10匹も着ぐるみ姿で登場し、会場を盛り上げた。松田は「僕はライオン君役をさせていただいています。豪華な声優さんたちがこの『たべっ子どうぶつ』に携わっていらっしゃいますので、その声にも注目していただきながら、ストーリーやトラビスジャパン(Travis Japan)の曲も楽しんでもらって、劇場で楽しんでいただけたら」と話した。

映画『君がトクベツ』スペシャルステージでは、W主演の畑芽育と大橋和也がランウェイに登場。ランウェイを華やかに彩った。さらに、5月30日公開の映画『か「」く「」し「」ご「」と「』からは、W主演の出口夏希と奥平大兼を中心に、佐野晶哉、菊池日菜子、早瀬憩らもステージに出演し、映画の世界観を表現した。
音楽ステージには乃木坂46やK-POP勢、初出演組も

ライブパフォーマンスでは、乃木坂46がトップバッターとして登場し、通算出演回数を20回に更新。周年開催にふさわしい華やかなステージでイベントの幕開けを飾った。乃木坂46ライブパフォーマンス画像©Rakuten GirlsAward 2025 SPRING/SUMMER
また、10年ぶりのGirlsAward出演となるSHINeeのKEYがソロパフォーマンスを披露。さらに、今年デビューしたばかりのHearts2Hearts、初アジアツアーが控える&TEAM、グローバルガールズグループKep1erなど、注目のK-POPアーティストも次々に登場した。
そのほか、UN1CON(松田元太の実妹・KOKOROが在籍)とSeventeenとのコラボステージ、今月から全国ツアーをスタートしたBUDDiiS、元旦にデビューしたMYERAなど、次世代アーティストの起用も際立っていた。
ランウェイを彩るモデルとアイドルたち


ファッションステージには、各世代から支持を集めるモデルやタレントが多数出演。生見愛瑠、池田美優、村重杏奈、ゆうちゃみ、なえなの、板野友美らが、それぞれのスタイルでブランドの世界観を表現した。

また、坂道グループからは乃木坂46の井上和、梅澤美波、遠藤さくら、金川紗耶や、日向坂46の金村美玖、小坂菜緒がランウェイに登場。アーティストとして出演するMYERAやUN1CONのメンバーもモデルとして参加し、音楽とファッションの両面でステージに華を添えた。
ゲスト・MCも多彩に

ゲスト出演者としては、綱啓永、藤岡真威人、水沢林太郎、佐野晶哉らがランウェイに登場。SNS世代に人気のクリエイターや、舞台・映像で活躍する若手俳優が顔をそろえた。
メインMCは、16回目の出演となる山里亮太(南海キャンディーズ)と、5回目の登場となる森香澄。さらに、ゲストMCにはモデル・女優として活動の幅を広げる本田翼が初参加し、7年ぶりにGirlsAwardのステージに登場した。
また、藤森慎吾が「楽天モバイル」スペシャルステージにマゼンタピンクのスーツ姿で出演し、ユーモアと存在感でステージに彩りを加えた。
サステナブルやストリート文化も取り入れ
今回のGirlsAwardでは、社会的視点を取り入れたステージも行われた。「Think about Sustainable!!」をテーマにした3rd SHOWには、河合郁人、ヴァサイェガ渉(少年忍者)、川﨑星輝(B&ZAI)、ガンバレルーヤが出演。ファッションの未来と環境を考えるメッセージ性の高い演出が行われた。

また、スニーカーカルチャーをテーマにした「atmos presents SNEAKER BEST DRESSER AWARD 2025」では、昨年の芸人部門受賞者・寺門ジモン(ダチョウ倶楽部)と俳優部門受賞者・綱啓永がランウェイに登場。atmosの小島奉文、YOPPIを加えたトークでは、ゲストMCの本田翼に「スニーカーを履いてどこに行きたいですか」と聞かれた綱啓永は、「海が好きなので、海にドライブに行って砂浜を歩いてみたい」と答えた。一方、寺門ジモンは「俺はね、スニーカーを履いて家を出て、現場で別のスニーカーに履き替えて、またスニーカーを変えて家に帰ってくるという、スニーカー人生だから」と話した。


グランドフィナーレには出演モデルたちが再び登場。藤田ニコルは「皆さんの声援のおかげで、すごく楽しく終えられました」、ゆうちゃみは「すごく久しぶりのガールズアワードで楽しかったんですけど、皆さんとっても温かくて、本当に感動しました」と笑顔を見せた。また、トラウデン直美は「すごく楽しかったです。スペシャルな空間、スペシャルな時間、みんなと過ごせてうれしかったです」と話した。
次回の「Rakuten GirlsAward 2025 AUTUMN/WINTER」は、2025年10月18日に千葉の幕張メッセで開催される予定だ。