
タレントのトラウデン直美さんが、2025年3月1日に東京都渋谷区の国立代々木競技場 第一体育館で開かれた「第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER」に出演した。Text & Photo: Shinichi Higuchi(樋口真一)
今年で誕生から20周年を迎えた東京ガールズコレクション(TGC)は、国内最大級のファッションイベント。年2回の開催ごとに、ファッションモデルやアーティストが多数出演し、エンターテインメント性の高いステージを展開してきた。

トラウデンさんは、滝沢直己さんがデザインするナオキ タキザワ(NAOKI TAKIZAWA)のステージに登場。白のセットアップをまとい、ランウェイを歩いた。上下ともにジャージ素材だが、構築的なシルエットやディテールによって洗練された印象を与えるデザインだった。
「会場はとても盛り上がっていて、私自身も楽しい気持ちでステージに立てました。今回出させていただいたナオキタキザワさんのステージでは、普段よりもメイクが派手めで、衣装にもいろいろなディテールがあって、自然とテンションが上がりました」
この日着用したのは、表地に綿、裏地にウールを使用したジャケットとパンツ。細部にまでこだわりが見られた。
「第一印象は“かっこいい”でした。周囲とのバランスもすごく良くて、全体的にまとまりのある雰囲気でした。細かい話はあまり伺えなかったのですが、“インドをイメージしている”という話を少し聞いて、“あ、そうだったんだ”と思いながら、どこかエスニックな気分も感じつつ歩かせていただきました」
TGCにはこれまでも何度も出演しているが、毎回違った刺激があるという。
「TGCは毎回雰囲気が違っていて、とても楽しいです。ファッションショーは、普段とは違う自分を表現できる場だと思っています。私にとってTGCは“いつもと違う顔”を見せられる大切な場所です」
滝沢氏のコレクションには、プロフェッショナルならではの構成力と完成度の高さを感じたと語る。
「やはり“さすが”という印象でした。プロとして第一線で活躍されている方だからこその統一感や、ブレない視点のようなものが伝わってきました。1人1人のルックに迷いがなく、“これはこうだ”と決まっているような完成度の高さを感じました」
衣装についても、ディテールの妙と着心地の良さが共存していたという。
「全体としてとてもかっこよく、スポーティーさも感じられる衣装でした。上下ともにジャージ素材なのに、これほどかっこよく見せられるのはデザイナーのセンスだと思います。他のモデルさんの衣装にも遊び心があって、見ていて心が躍るようなラインナップでした」
「着心地がとても良く、袖のふくらみがかわいくて印象的でした。こうした大きめのシルエットのこだわりは、デザイナーズブランドならではだと感じました。この衣装でランウェイを歩かせていただけて、とても光栄でした」

この服を着て出かけてみたい場所を尋ねると、次のように語った。
「この上下ジャージのスタイルなら、どこへでも出かけられると思います。ゆったり着られるのに、風になびくと“実はちゃんと決めてる”ような抜け感があって、そういう気分で街にショッピングへ行きたくなります」
舞台裏での出来事も記憶に残っているという。
「メイクを見ていただいた時に、“すごくいいと思う”“たくさんついているけど重くない”と声をかけてくださいました。細やかな気遣いが嬉しくて、優しい方だなと感じました。リハーサルではあまり話せなかったので、もっとアドバイスをいただけたらうれしかったです」
今気になっているファッションアイテムはデニム。
「ここ数年またデニムがすごくきていると感じます。私自身、デニムパンツが大好きでたくさん持っていますが、最近はちょっとクセのあるものを集めたい気分です。ジャケットと合わせて、カジュアルだけどクールに見えるスタイルに挑戦したいです」
今後の仕事にも意欲を見せた。
「お仕事が大好きなので、いろいろなことに挑戦していきたいです。雑誌の撮影では、モード系のスタイルにも取り組んでみたいですし、お芝居にもチャレンジしたいと考えています。お声がけいただけたらうれしいです」
海外のファッションウィークにも関心を持ち、とくに憧れているのはバレンティノのショー。
「海外コレクションにはなかなか行けていませんが、いつもチェックしています。中でもバレンティノのショーには行ってみたいと思っています。以前、職人さんが手作業で仕上げたヴィンテージのオートクチュールドレスを、着る予定もないのに買ってしまって、愛でていたことがあります、その世界観に魅了されています」