「第53回ベストドレッサー賞」発表。PerfumeやMEGUMIさん、津田健次郎さんらが受賞

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日本メンズファッション協会が主催する「第53回ベストドレッサー賞」の発表と授賞式が2024年11月27日、東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで開かれ、Perfume、MEGUMIさん、津田健次郎さんらが登壇した。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

「ベストドレッサー賞」は、政治、経済、学術、文化、芸能、スポーツなど各分野で時代をリードする著名人に贈られるもの。

今年は、先端教育機構事業構想大学院大学学長の田中里沙さん(学術・文化部門)、声優で俳優の津田健次郎さん(芸能部門)、ミュージシャンのPerfume(芸能部門)、俳優で実業家のMEGUMIさん(芸能部門)、プロバスケットボール選手の富樫勇樹さん(スポーツ部門)、作曲家で第65回グラミー賞を受賞した宅見将典さん(インターナショナル部門)、俳優の高橋英樹さん(特別賞)が受賞した。

また、ベストドレッサー賞の受賞者の中から、「太陽の様に明るく、暖かで素敵な笑顔の持ち主」に贈られる「スマイル太陽賞」は、MEGUMIさんが受賞した。

「第53回ベストドレッサー賞」芸能部門 Perfume

結成25周年を迎えたPerfumeは、黒河内真衣子がデザインするマメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)の金継ぎにインスパイアされたデザインの服で登場した。

受賞について、かしゆかさんは「このような歴史ある賞を受賞できて、本当に嬉しいです」と挨拶。あーちゃんさんは「こんな素敵な賞をまさかいただける日が来るなんて思いませんでした。長く続けてきてよかったです」と語り、のっちさんは「結成25周年でこんなご褒美が待っているとは思いませんでした。とっても嬉しいです」と喜びを表した。

perfumeの衣装を手作りで再現しているファンも多いperfume。かしゆかさんは「私たちのアイコンとして衣装を認めてもらえていると感じます。それを着てPerfumeと一緒にライブを作りたいとか、Perfumeみたいになりたいと思ってもらえる存在になれていることが本当に嬉しいです」と笑顔を見せた。

また、「Perfume Closet」というブランドについて、のっちさんは「Perfume Closetも5年ほど続けています。楽曲や当時の衣装をテーマに、ファンの皆さんに着てもらえる洋服を作っています。3人それぞれ体型や似合うテイストが違うので、どなたにも似合うデザインを目指すのは大変ですが、男女問わずファンが多いため、それぞれに似合うもの、どちらにも似合うものを考えながらデザインしています。皆さんに喜んでいただけるものを届けられるよう、これからも努力していきます」と話した。

さらに今後について、かしゆかさんは「今年25周年を迎え、初めてのコンセプトアルバム『ネビュラロマンス 前篇』をリリースしました。それを携えてツアーを行い、これまでを振り返る機会にもなっています。今後はオリジナリティを大切にしながら、さらに挑戦していきたいです。このアルバムの続編も来年予定していますので、ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです」と語った。

あーちゃんさんは「やりたいことは尽きないですね。ほんと毎年3人で『これやりたいじゃろ』『これかっこいいじゃろ』『こうなったら面白いじゃろ』いうことをずっと積み重ねてきたら、25周年になったんです。今年はいろんな媒体に出させていただいて、テレビだったりラジオだったり、山盛りなんか働かせていただいて、それもなんか、これまで25年やってきたご縁みたいなものがどんどん繋がって、『こんな人も応援してくれとったんじゃ』とか、『思いを寄せてくれとったんじゃ』とか、なんかそういうのを感じる機会がたくさんありました。自分たちも気づけなかった部分にたくさん気づけて、愛を、たくさんいただきました。なので、お返しできるような、恩返しできるような活動ができたらいいなと思ってる矢先に、ベストドレッサー賞をいただけました。うれしいです。ほんと素晴らしい。やっぱ時代をリードする方に送られている賞っていうのを1番最初に伺って、『なんと素敵な言葉なんだろう』って。なんかその言葉に恥じないような活動や、人生を歩んでいけたらいいなと思ってます」と改めて喜びと抱負を述べた。

のっちさんは「今年の年末から始まる『ネビュラロマンス 前篇』のツアー(「Perfume 10th Tour ZOZ5 “ネビュラロマンス” Episode 1」)の成功を目指しています。また、『Perfume Costume Museum』という衣装展を全国で開催しており、この企画をさらに発展させていきたいです」と今後の展望を語った。

「第53回ベストドレッサー賞」芸能部門 MEGUMIさん

MEGUMIさんは、マニッシュなデザインに大きなリボンがあしらわれたトップスと、透け感のあるスカート、カジュアルなシルバーのアクセサリーを身に着けて登場。「歴史のある賞で、私自身もファッションが大好きなので、いつかいただけたら嬉しいと何度も思っていました。今日は本当に光栄です。ありがとうございます」と挨拶した。

裏方としての仕事について尋ねられると、「やりたいことが本当にたくさんあります。時代が変わる中で、自分で仕事を作り、それに賛同してくれる仲間と共に一つのものを作り上げるプロセスが何より好きなんです。忙しいですが、とても幸せで、この活動を続けていきたいと思っています」と語った。

さらに、今年のカンヌ国際映画祭で企画した「ジャパンナイト」に触れ、「初めての試みで、不安もありましたが、新しいことに挑戦するのが性格的にワクワクするタイプなんです。『きっとできるだろう』と楽観的に考え、気合を入れて取り組みました。結果として日本の映画界の方々やフランス現地の方々にも喜んでいただけました。新しいつながりが生まれた報告も受け、本当にやってよかったと思います。この活動をライフワークとして今後も続けていきたいと考えています」と話した。

美容について司会者から尋ねられると、「美容オタクですね。皆さんが引くくらい好きでやっています。ただ、スキンケアは1分半ほどで済むものです。日々続けることが大切で、ハードルを上げすぎず、毎日できることを意識しています」と答えた。さらに、日々のルーティンについては、「メイクを落とさずに寝るのは絶対にダメです。男性も汚れを落とすケアをするべきだと思います。その後、シートマスク、美容液、クリームで乾燥を防ぐケアをしています。私はシートマスクを15年間一日も欠かさず続けています。全て1分半ほどで終わるので、続けることが重要です」と強調した。

来年の予定については、「ジャパンナイトを来年も開催する予定です。それだけでなく、他国でも映画祭を通じてジャパンナイトを実現し、日本映画を世界に広めるためにワークショップや新しいコンテンツを企画したいと考えています」と抱負を語った。司会者から「また忙しくなりますね」と言われると、「また忙しくなります。でも楽しいです。ありがたいです」と笑顔で答えた。

「第53回ベストドレッサー賞」芸能部門 津田健次郎さん

「こういう晴れの舞台なので、少しシックでフォーマルな雰囲気を意識しました。職業柄、フォーマルな服を着る機会はあまりないので、今回はフォーマルな装いでまとめました」という津田健次郎さん。

受賞については、「こういった賞とは縁がない人生だと思っていましたが、歴史ある素晴らしい賞をいただけることになり、とても光栄です。本当に嬉しいです」と話した。

さらに、声優や俳優としての活動について、「ここ数年、アニメーションや洋画の吹き替え、ナレーション以外にも、ドラマや映画への出演機会が増えました。さまざまな面白い方々との出会いや、新しいジャンルへの広がりを楽しみながら、多くの経験を積んでいます。これからも声の仕事と顔を出す仕事を両立しながら、演じることを深めていきたいと思います」と抱負を述べた。

また、「芝居は何度やっても難しく、面白く、奥深いものだと改めて感じています。初心に帰る気持ちで取り組み、さらに多くの活動に挑戦していきたいです。映画を含めたものづくりにも積極的に取り組みながら、幅広い活動を続けていきたいと考えています」と意気込みを語った。

「第53回ベストドレッサー賞」スポーツ部門 富樫勇樹さん

「第53回ベストドレッサー賞」スポーツ部門を受賞したバスケットボール選手の富樫勇樹さんは、「本当に驚きましたが、歴史のある賞をいただけて光栄に思います。ありがとうございます」とコメントした。

受賞については、「以前、田臥勇太さんがこの賞を受賞されたと聞いています。自分は2人目だと思いますが、こうして受賞できたことを非常に光栄に思っています。サッカー選手などおしゃれな方はたくさんいますが、自分がこのように選ばれたことは本当に嬉しいです。また、ファッションを通じてバスケットボールを広める機会が増えれば嬉しいです。バスケットボールだけでなく、違う視点からスポーツを知ってもらえるきっかけになると良いと思います」と話した。

ファッションのポイントについては、「僕はファッションを選ぶとき、繋がりを大切にすることが多いですね。今日着ているのも、以前お会いした方のブランドの服です。友人にも服を作っている方が多いので、そういった方々の服を着ることが多いです」と述べた。

さらに、「今日の衣装のポイントは、この柄やデザインです。普段はここまで派手な服を着ることがないので、とても新鮮でした」と語った。

授賞式については、「皆さんの前で話すのはすごく緊張しました。オリンピックよりもこちらの方が全然緊張しました。バスケットボールではほとんど緊張することがないので、入場直前までスタッフの方と話していましたが、『緊張するんですね』といじられていました」と明かした。

「第53回ベストドレッサー賞」インターナショナル部門 宅見将典さん

「第53回ベストドレッサー賞」インターナショナル部門を受賞した宅見将典さんは、日本レコード大賞で多数の賞を獲得し、第16回グラミー賞では最優秀グローバルミュージックアルバム賞を受賞するなどの実績を持つ。受賞の場で宅見さんは、「私たち音楽家や作曲家はほとんどスタジオにこもって音楽を作っています。このような場所に出てくる機会はまれで、とても光栄です」と挨拶した。

衣装について尋ねられると、「目立とうと思ったのですが、やはり富樫勇樹さんが一番目立っているなと感じました。でも、少しスパンコールを取り入れたキラキラするデザインでと、スタイリストさんにお願いしました」と答えた。

さらにグラミー賞については、「来年の2月2日に行われる第67回グラミー賞で、最優秀グローバルミュージックパフォーマンス部門にノミネートされています。来年の授賞式にも行く予定です。2度目のノミネートですが、身に余る光栄です。坂本龍一さんが作曲した『オーパス』がニューエイジ部門でノミネートされていて、日本人作曲家として坂本さんと私が選ばれました。坂本さんと一緒にその場に立てることは、とても素晴らしいことだと思います」と述べた。

「第53回ベストドレッサー賞」学術・文化部門 先端教育機構事業構想大学院大学学長田中里沙さん

「第53回ベストドレッサー賞」学術・文化部門を受賞した先端教育機構事業構想大学院大学学長の田中里沙さんは、「伝統と歴史があり、権威のある華やかな賞です。これまで各界で活躍している方々が受賞しているイメージがあり、自分がいただけるとは思いませんでした。本当に嬉しく思います」と話した。

当日の服装については「普段、大学で授業を行う時やイベント、テレビ出演など、さまざまな場面で、その場にふさわしいスタイルを選び、環境全体が成功に向かうよう心がけています。今日は特に華やかな場ですので、普段よく着るスーツとは異なる服装を選びました。皆さんからのお祝いの気持ちを自信に変えることができればと考えました」と述べた。

「第53回ベストドレッサー賞」特別賞 高橋英樹さん

「本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。この年までおしゃれを楽しめたことに感謝しています」という高橋英樹さん。

日活に入社した頃を振り返り、「先輩の石原裕次郎さんのかっこよさに憧れました。裕次郎さんが着ているものや履いているものを真似しようと、裕次郎さんが買った店にみんなで行って買ったことを思い出します。少しでもおしゃれをしていたいという思いはずっと続いています」と述べた。

また、「その後、着物を着る機会が増えましたが、洋服のおしゃれも楽しみたいという気持ちは変わりませんでした。着物はどうしても仕事の一環という感覚があります。良い着こなしを学びながらも、普段はできるだけ着物から離れ、洋服のおしゃれを楽しむようにしています。これは時代劇を演じている俳優の多くに共通している感覚だと思います」と語った。

「来年もそのバラエティー路線はこのままですか」と聞かれると「もちろんです。できればクイズ番組にももっと出たいと考えています。クイズ番組が大好きで、いつも出演させてもらっています。ただ、私は大概最年長で、早押しは我々にはもう無理ですね。私が尊敬するのはカズレーザーです」と答えた。

「スマイル太陽賞」MEGUMIさん

「スマイル太陽賞」を受賞したMEGUMIさんは、「素敵な賞をいただき、大変光栄です。自分の笑顔は好きではないと思っていましたが、そのように評価していただけると励みになります。30歳を超えると、若さで隠せていた心の状態がすべて顔に出てしまうことがあります。心を健やかに保つことを意識していたので、この賞をいただけてとても嬉しいです」と喜びを語った。

「第53回ベストドレッサー賞」発表・授賞式

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