東京ファッションアワード 2025(TOKYO FASHION AWARD 2025)受賞デザイナーが発表〇Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 S/S

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東京ファッションアワード 2025(TOKYO FASHION AWARD 2025)受賞デザイナー発表会が、2024年9月1日、東京都渋谷区の表参道ヒルズ スペースオーで開催された。パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期の支援ブランドは、カネマサ フィル(KANEMASA PHIL.)、パラトレイト(paratrait)、タム(Tamme)、トキオ(tokio)の4ブランドが、パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク時期の支援ブランドは、ハトラ(HATRA)、リブ ノブヒコ(RIV NOBUHIKO)、サトル ササキ(SATORU SASAKI)、タン(TAN)の4ブランドがそれぞれ受賞した。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期の支援ブランドは、1月と6月のパリ・メンズ・ファッション・ウィーク(パリメンズコレクション)、パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク時期の支援ブランドは、2月と9月のパリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク(パリコレクション)の時期に、それぞれパリで実施される単独ショールーム「showroom.tokyo」に参加。世界各国の有力バイヤーをはじめ、インフルエンサーやプレスなどにアピールする。また、2025年3月の楽天ファッション・ウィーク東京公式会場での凱旋イベントも実施する予定。

発表会で、カネマサ フィルのクリエイティブ・ディレクター馬場賢吾さんは、「僕たちは和歌山のハイゲージジャージーを得意とするジャージーテキスタイルメーカーが母体になっています。ファクトリーブランドということで、テキスタイル自体はすでに世界に向けて発信していますが、ブランドが発足したのは3年前で、この3年間でさまざまな方々にご協力いただきました。工場の現場のスタッフから生産、セールス、クリエイティブのチームまで、チームカネモト全員で取れたアワードだと思っています。これをスタートラインと考えていますので、これから世界に向けて素晴らしいプロダクトを広げていきたいと思っています」とあいさつした。

パラトレイトの坂井俊太さんは、「まだ3シーズン目と、かなり早い段階で選ばれ、大変嬉しく思っています。僕はずっと海外にいましたが、日本から海外に向けたものを作ってみたいと思っていたので、非常に良いタイミングをいただけたと思っています。パリの展示会では、より多くの人にパラトレイトを知ってもらえたらと思っています」と述べた。

タムの玉田達也さんは、「この機会を活かし、海外で広く展開できるように精進いたします」と話した。

トキオの木村登喜夫さんは、「手売りでブランドを始め、本当に鳴かず飛ばずの時期もありましたし、両親にも反対されました。それを友人たちの多大な協力によって、ここまで来ることができました。いろんな人の支えがあって、今僕はここに立てていることに感激しています。もっと多くの人に注目してもらえるように、パリでも、3月の渋谷のショーでも頑張りたいと思っています。1歩1歩進んでいくつもりなので、皆さんどうぞよろしくお願いします」と語った。

一方、ハトラの長見佳祐さんは、「コレクションの発表と並行して、現代美術やCGなど、多くのプロジェクトを進めています。そうした中で、アーティストや職人、弊社のスタッフなど、多くの方々のサポートによって得られた受賞だと受け止めています。ハトラは、現代の服に足りない未来の服をデザインしようと志してきました。今後もコラボレーターの皆様の思いを巻き込みながら、新しいフェーズにつなげていければと思っています」とコメントした。

リブ ノブヒコのリバー・ガラム・ジャンさんは、「今までリブ ノブヒコを信じ、応援してくれた皆様のおかげで、この素晴らしい賞を取ることができたと思います。これからも、さらに素敵なブランドになりたいと思っています」と述べた。小浜伸彦さんは、「両親、家族、友人、そして支えてくださる職人の皆様、本当にありがとうございます。心から感謝しています」と感謝の意を表した。

サトル ササキの佐々木悟さんは、「ブランドスタートから5年という節目の年に、今回受賞させていただきました。これを機に、ヨーロッパで活躍できるように精進したいと思います」と述べた。

タンの村上亜樹さんは、「タンは間もなく10周年を迎えます。節目となるこのタイミングで、このような賞をいただけたことを大変嬉しく思います。また、気持ちを新たに次のステージに向けて準備を進めていきたいと思います」と話した。

また、日本ファッション・ウィーク推進機構の下地毅新理事長は、「デザイナーは、周囲からの評価や叱咤激励、環境によって成長していくものだと思います。どんな時代でも、やはりファッションの力を信じて前に進んでいけるポジティブな力強さを持てるように、しっかり後押ししていきたい」とあいさつ。

審査員を務めた阪急阪神百貨店ファッションディレクション部 HANKYU.MODE ディレクター・バイヤーの山外拓海さんは、「オリジナリティがあり、お客様がメディアを通してそれを感じ取れるかという点を審査しました。今回受賞されたブランドが、海外で新たなビジネスチャンスを得て、日本とは異なる環境でチャレンジする過程でさらに進化を遂げ、日本のクリエイティブやファッションの素晴らしさが世界に広まっていくことを期待しています。ファッションは楽しむためのもの。その高揚感を、ファッションが大好きな方々に届け、世界を魅了していくことを心から願っています」とコメントした。

三越伊勢丹第2MDグループ新宿紳士商品部メンズクリエーターズ2 バイヤーの椋田暁さんは、「次の世界の新しいマーケットを切り開くことができるブランド、力強さを持ったブランドを選出できたのではないかと思います。今回受賞に至らなかったブランドにも非常に素敵なブランドが多く、今後海外に羽ばたいていくものがたくさんあると思いますが、今回選出した8ブランドに関しては、まさに2025年がそのタイミングになるかと思います」と語った。

東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構が主催する「東京ファッションアワード」は、世界で活躍するポテンシャルが高い東京の旬なファッションブランドを選定・表彰し、海外展開を支援するファッションアワード。東京から世界に活躍するファッションデザイナーを輩出するため、国際的な活躍が期待されるブランドに対し、ビジネス面での継続的な支援を行っている。第9回までに60組のブランドが選出されている。また、第10回を記念して、9月2日から7日の6日間、表参道ヒルズ スペースオーでアニバーサリー・エキシビションを開催。過去10年の受賞デザイナーおよび今回発表された受賞ブランドの作品を展示している。

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