昔ながらの知恵「打ち水」で日比谷の街に涼を届ける「エンタの街 日比谷 打ち水月間」が2024年7月23日から8月31日まで開催されている。開催に先立ち、オープニングセレモニーが7月22日、東京都千代田区の東京ミッドタウン日比谷ステップ広場で行われ、今年11月で70周年を迎えるゴジラが登場した。日比谷の街のシンボルとも言えるゴジラは樋口高顕千代田区長とともに打ち水パフォーマンスを披露した。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)
「エンタの街 日比谷 打ち水月間」は、日比谷の劇場、ホテル、商業施設など東京ミッドタウン日比谷周辺の日比谷を代表する19の団体や施設が団結して開催するもの。平日夕方5時頃から、夏の節電対策の一環として、各施設前で打ち水を行う。
オープニングセレモニーで、樋口区長は「異常な暑さが続いていますが、私はこれが普通だと捉えるべきだなと思っています。このような環境の中で、千代田区の区道や公園、商店街などで新しい適応策を進める必要があります。神田川や日本橋川などの水辺も活用し、街づくりにおいても緑と水を回復させることが重要です。日々の生活では、江戸時代からの伝統である打ち水が人々の絆を深める素晴らしいイベントだと思います」と話した。
打ち水月間実行委員会を代表してあいさつした帝国ホテル 東京の八嶋和彦総支配人は「ここ日比谷は古くからエンターテインメントの街として様々な文化を発信しています。各事業者が連携して打ち水を始めてから今年で12回目を迎えます。日比谷、東京、日本を訪れる皆様におもてなしと感謝の気持ちを込めて、この街を盛り上げていきたいと思っています」と語った。
イベントの最後には、打ち水の効果を確認するため、地表面温度の計測を実施。セレモニー開始前は36度だった地表温度が、打ち水後には33度に下がった。
また、東京ミッドタウン日比谷では7月22日から9月1日まで、日比谷ステップ広場で「HIBIYA MID SUMMER 2024」を開催。不要になったクリアファイルを一部に使用した約1000個のかざぐるまやミストで涼しさを感じる「かざぐるまガーデン(KAZAGURUMA GARDEN)」が日比谷ステップ広場に登場している。北海道から沖縄まで日本各地の伝統的なお祭りを体験できる「ヒビヤオマツリステージ(Hibiya Oh! MATSURI Stage)」やワークショップも行われる。館内各店舗で涼やかなメニューが登場する「ひんやり あまい、夏の幸せ」も同時開催されている。