高木洋二郎がデザインするオポーズ・デュアリティ(OPPOSE DUALITY)は2025年春夏コレクションのルックを公開した。今シーズンは不合理をテーマに、秋冬向けの素材と新たな要素を追加して発展させたコレクションを提案している。Photos: Courtesy of OPPOSE DUALITY
同ブランドはリリースで今シーズンのコレクションについて、以下のように書いている。
“不合理”
2025年春夏シーズンはフランスの建築家ルディ・リッチオッティ(Rudy Ricciotti)の作品より着想を得て制作。
機能性と直線の合理性を強調。
機能を求めて、生産における合理性を失う。
生産物に対する美学的問題により生まれる不合理。
通常は複数のパーツで構成される部分(外袖、フードと見頃)を一つのパーツで繋げることで、生産時の生地を多く使ってしまいコストが上がってしまうが、縫い目を減らし強度を上げることができる。
軽く、柔らかい生地をボンディングすることで、本来の風合いは失うが、経年によって変化する新しい素材へと生まれ変わらせた。
はじめは着心地が悪くても、着る度に身体に馴染んでいき、柔らかい素材では得られない立体感を作り上げた。一見、不合理で非実用的に見えても、実は計算された合理性を持たせている。
不合理、詩的、革新的なものを擁護する合理主義の抑圧から、思考、言語、人間の経験を解放する。
オポーズ・デュアリティ(OPPOSE DUALITY)2025年春夏コレクションLOOK
【 Designer 】
高木洋二郎(Yohjiro Takagi)
1991年生まれ。
文化服装学院を卒業後、渡英。
セントラル・セント・マーチンズ・ファッション学部メンズウェア学科(Central Saint Martins Fashion Design Menswear)修了。
在学中にキャロル・クリスチャン・ポエル(Carol Christian Poell)にてデザインを経験。
2024年春夏コレクションから「オポーズ・デュアリティ(OPPOSE DUALITY)」をスタートした。