「今シーズンのキャラクターがスーパーヒーローだったら、どうなるのでしょうか?洋服の面白さは、自分に力を与えてくれる点にあると思います。適切なタイミングで適切な服を着ているだけで、本当に強くなった気分になれる。だから、力を与えてくれる服にはスーパーパワーがあるんだ」というクリエイティブ・ディレクターのジョニー・ヨハンソン(Jonny Johansson)。
アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)は、2025年春夏パリメンズコレクション(パリ・メンズ・ファッション・ウィーク)2日目の6月19日に、プレゼンテーションとデジタルで2025年春夏コレクションを発表した。スーパーヒーローからインスピレーションを得た今シーズン。子供時代の郷愁と素朴さに根ざしたデザインを提案した。Photos: Courtesy of Acne Studios
キーワードは、大人になるまで持ち越された思春期の心地よさの記憶や、コミックブックへの憧れ、かわいらしさと反抗心の衝突、成長過程における葛藤とアイデンティティの形成。漂白され、梯子状になり、スプレーでペイントされたような衣服が、テーラリングや上質なウール、ピンストライプといった大人の象徴と融合している。
また、ワーナーブラザーズ・ディスカバリー・グローバル・コンシューマープロダクツ(Warner Bros. Discovery Global Consumer Products)とコラボレーションしたデザインも登場。典型的な女性スーパーヒーローたちが様々なテクニックによって再構築され、思春期の実験と執着を呼び起こすデザインが展開された。
ジョニー・ヨハンソンは「若い頃は、何かに特別な情熱を抱くものです。そして、その情熱は人生の織物の中で、強弱を繰り返しながらも織り込まれていきます。時には強く、時には弱くなりますが、スーパーヒーローのTシャツを引っ張り出す瞬間があります。年齢を重ね、大人になるにつれて、何らかの形で自分の遺産を受け入れ、それを誇りに思うようになる。そんな姿を、この男性は表現しているのです」とコメントしている。