ダンヒル（Dunhill）は2025年春夏ミラノメンズコレクション（ミラノ・メンズファッションウィーク）3日目の6月16日、2025年春夏コレクションを発表した。Photos: Courtesy of Dunhill
博識な紳士のワードローブの進化形として発表された今シーズン。軽量な生地を使ったシャープなスーツやセパレーツ、ボードンスーツを提案した。クラシックな英国柄は軽量素材で生まれ変わり、伝統とモダンを融合させている。また、フォーマルからインフォーマルまで幅広いドレスコードを取り入れている。
今回のコレクションは素材の開発と技術へのこだわりが特徴となっている。細部にまでこだわったデザインは、ベールグレーとミッドグレーのトロピカル・ウールを使用したボードンスーツに表れている。ダブルブレストとシングルブレストの両方が用意され、ヘリンボーン、ウィンドーペーン、グレンチェックといった古典的な英国柄が驚くほど軽量な生地で作られている。
素材は、イギリスのサマセット、ヨークシャー、ビエラの歴史ある工場で作られており、ダンヒルが布の芸術に携わる職人の技をサポートしていることを示している。アウターウェアには1920年代のドライビングウェアからインスピレーションを得たアイテムが揃い、はっ水加工を施したダブルフェイスのリネンで作られたカーコートとドライビングジャケットは、ダンヒルの歴史における重要性とホロウェイのデザインの一貫性を強調している。
アクセサリーとカラーパレットも注目ポイント。モートリティーズのラゲージから特別にセレクトされたセンチュリーレザーグッズコレクションが多く登場した。カラーパレットにはバーリーブルー、コーラルレッド、ブリティッシュタン、クラシックカーキなど、遊び心のある色が使われている。これらの色彩は、サルトリアルなグレー、アイボリー、ラスト、ダンヒルネイビーを基調としており、洗練されたワードローブに適している。
クラシシズムへの回帰を強調しつつも、現代と未来にふさわしいスタイルを提案したダンヒル2025年春夏コレクション。サイモン・ホロウェイは、「これはオフィスに行くためのベーシックな服ではありません。人生を楽しむための服なのです」とコメントしている。
ダンヒル（Dunhill）2025年春夏コレクションLOOK
