ファンダメンタル(FDMTL)が初のランウェイショーを開催。ザ・バンド・アパートのライブを交え2025年春夏コレクションを発表

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津吉学がデザインするファンダメンタル(FDMTL)は2024年6月11日、IMAGE STUDIO 109 YOTSUYAで2025年春夏コレクションを発表した。ブランドの20周年を記念したもの。同ブランドがランウェイショーを行うのは初めて。「Can’t remember」をテーマに、ザ・バンド・アパート(the band apart)のライブ演奏を交えたファッションショーが行われた。Photos: Courtesy of FDMTL

ミラノやパリのメンズ・ファッション・ウィークに先駆けて開催された今回のショー。会場はインディゴブルーの色に包まれ、ライブ演奏が鳴り響く中、コレクションはリラックスした雰囲気のデニムジャケットとパンツでスタートした。モデルたちはブルーカーペットの上を進み、様々な濃淡のブルーと高度なテクニックを駆使したデニムが続く。

藍染めや野良着風のドッキング、刺し子や柔道着を連想させるデザイン、つぎはぎやはめ込み、背中に家紋のようなマークを施したもの。ジャケットや短パン、シャツなど、ストリートファッションの首都とも言われた東京らしいストリートカジュアルやメンズの基本的なアイテムを使いながら、服からスニーカーまで、素材やテクニックで日本的なムードもプラスする。また、ダメージやクラッシュなどの様々なデニム加工テクニックも見られた。

日本が世界に誇るデニムやストリートファッションのムード、三宅一生の初期作品を思い出させる刺し子などの1970年代の日本人デザイナーの作品を彷彿とさせるデザイン、さらにグランジやフラジルなど1990年代のムードが融合している。パンツにはデニムの耳を集めたデザインが施され、レザージャケットもインディゴブルーに染められていた。

「ディスカバージャパン」という言葉を思い起こさせる1970年代的な日本から、1990年代、そして世界のラグジュアリーブランドやライフウェアブランドが注目するデニムや日本のストリートまで、デニムに徹底的にこだわり、日本の素材や手仕事、技術を融合。カジュアルやストリートのリアルなスタイルにデザイナーの思いを加えたファンダメンタルの総集編であり、過去、現在、未来とも言えるコレクション。

津吉は、「20年以上前に新宿のリキッドルームで見たザ・バンド・アパートのライブの空気感を表現したかった。1月と6月にパリで展示会をしているので、このタイミングでバイヤーに見せたかった。これまではショーは早すぎると感じていたが、ここ数年で自分でもファッションデザイナーと言ってもいい、ショーをしてもいいのかなと思った。日本のブランドで、東京をベースにしているのでミラノやパリでのショーは思いつかなかった。だが、パリかミラノか、ショーなのかもわからないが、何かやりたいとは思っている」と語った。

ファンダメンタル(FDMTL)2025年春夏コレクションLOOK

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