年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2023年は、新型コロナウイルスが5類に引き下げられ、ようやく日常生活を取り戻すことができました。また、ワールド・ベースボール・クラシックでの日本の優勝に始まり、バスケットボールやラグビーワールドカップなど、スポーツの舞台でアスリートが活躍し、スタジアムやアリーナでの応援も戻り、まさにスポーツが社会を明るく照らした1年でした。7月に開催された世界水泳選手権においては、当社の『アリーナ』の水着を着用した選手がメダルを獲得する活躍を見せてくれました。そのような中、2023年は、市場におけるブランドポジションを明確にする“ブランディング”元年として、コーポレートブランドの『デサント』を中心に、各々のブランド価値、商品の品位を高める活動に注力しました。
2024年は、“攻め”の年とするべく、引き続き「商品力とブランドを磨き上げる」という方針のもと、日本・韓国・中国それぞれのマーケットで各ブランドが世界観や提供価値を明確にしたブランディングを積極的に進めます。特に日本においては、自社工場のブランド化の推進をはじめ、当社の競争力の源泉であるモノづくり力を更に強化し、お客様が「ワクワク・ドキドキ」しながら着用していただける商品を開発します。そして、ブランドの世界観を感じていただける店舗づくりや自社ECサイトのレベルアップに努め、改めてお客様の目線を大切にしたDTC事業の確立に取り組みます。
加えて、昨今アパレル業界の環境リスクの高さが問題視されますが、我々はモノづくりのノウハウを生かし、お客様が長く愛着をもって着ていただける商品を開発することで、無駄な廃棄を抑制する当社らしいサステナビリティの実現を目指します。
今年は新たな中期経営計画もスタートします。企業経営を取り巻く環境が常に変化する中、我々はブランドの価値をぶらさずしっかりとお客様にお伝えし、更なる成長のために新たなチャレンジも実行してまいります。