東京ファッションアワード 2024(TOKYO FASHION AWARD 2024)第9回受賞デザイナー発表会が楽天ファッション・ウィーク東京2024春夏コレクション最終日の9月2日、渋谷ヒカリエ・ヒカリエホールA ホワイエで開催された。パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期支援デザイナーは、エフエーエフ(FAF)の荒井一帆さんと高林司さん、コウタグシケン(Kota Gushiken)の具志堅幸太さん、シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)の小塚信哉さん、ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)の大月壮士さんの4組に決定。パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク時期支援デザイナーは、ヘンネ(HAENGNAE)のアンナ・チョイさん、ミスターイット(mister it.)の砂川卓也さん、フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)の竹内美彩さん、タナカダイスケ(tanakadaisuke)の田中大資さんの4人が選ばれた。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)
パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期支援デザイナーに選ばれた、エフエーエフのデザイナーの荒井さんは「応援してくれた人やこれから何か始める人たちに夢を見せられるようなブランドにしたい」、ディレクターの高林さんは「これからも2人で挑戦していきたい」とあいさつ。
コウタグシケンの具志堅さん「そろそろ外国で見せたいと思っていたタイミングで受賞でできてうれしい」。シンヤコヅカの梶浦慎平さんは「顔出ししていないので小塚は欠席させていただいたが、歴史あるアワードを授賞させていただき光栄に思っている」とコメント。ソウシオオツキの大月さんは「いいコレクションを作れるように精進したい」などと語った。
一方、パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク時期支援デザイナーに決まったヘンネのアンナ・チョイさんは「世界に向けてまい進していきたい」、ミスターイットの砂川さんは「選んでよかったと思っていただけるようにベストを尽くして、クリエーションに励んでいきたい」とあいさつ。
フォトコピューの竹内さんは「頑張って海外で見せていきたい」、タナカダイスケの田中さんは「手仕事の多いブランドなので、刺しゅうの本場でもあるパリでどう評価されるのか楽しみ」などと話した。
また、海外審査員を務めた“Wooster Consultancy”クリエイティブ・ディレクターのニック・ウースター(Nick Wooster)さんは「若手デザイナーはみんなすばらしく審査はとても難しかったが、東京ファッションアワードはパリや海外への進出をサポートする素晴らしい機会」と改めて強調した。
審査員の三越伊勢丹 第二 MD グループ 新宿紳士商品部 メンズコンテンポラリー バイヤー國友崇裕さんは「コロナが開けてデジタル化が加速する中で、クリエーションやクオリティはもちろん、デザイナーの考えや思い、表現方法など、内面的な部分まで多面的に話し合い、審査した。海外での活躍はもちろん、東京や日本のファッションを引っ張っていってほしい」。三越伊勢丹 伊勢丹新宿店 クロス MD 営業部 TOKYO クローゼット バイヤーの﨑谷由衣さんは「各国のバイヤーたちもパリに戻ってきている。日本を代表するブランドとして更に活躍してくれることを楽しみにしている」と語った。
東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構が主催する東京ファッションアワードは、東京を拠点とするファッションデザイナーが、世界をフィールドに飛躍するためのサポートを目的としたもの。
パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期の支援デザイナーは、2024年1月と6月のパリ・メンズ・ファッション・ウィーク(パリメンズコレクション)時期に、パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク時期の支援デザイナーは、2024年2月と9月のパリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク(パリコレクション)時期に、パリで実施される単独のショールーム「showroom.tokyo」に参加。世界各国の有力バイヤーを始め、インフルエンサーやプレスなどにアピールする。
また、2024年3月の楽天ファッション・ウィーク東京2024/2025秋冬コレクション(Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W)公式会場での凱旋(がいせん)イベント実施も予定されている。