「国立新美術館開館 15周 年記念 李禹煥(リ・ウファン)」が開幕

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禹煥(リ・ウファン)さんの東京では初めてとなる大規模な回顧展「国立新美術館開館 15周 年記念 李禹煥」が8月10日から11月7日まで、東京・六本木の国立新美術館で開催されている。前日の8月9日には開幕に先駆けて開会式と内覧会が行われ、李禹煥さんも出席した。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)写真は「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥」展示風景(内覧会)と開会式から

国際的にも大きな注目を集めてきた「もの派」を代表する美術家である李禹煥(リ・ウファン)さん。同展は、李禹煥さんが自ら展示構成を考案した、李さんの仕事と経過と性格を網羅的に浮き彫りにするもの。

日本国内では17年ぶりの展覧会となる今回。「もの派」以前の視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた〈関係項〉シリーズや精神性の高い絵画など、代表的な作品61点を展示している。

また、同氏の創造の軌跡をたどる過去の作品とともに、野外展示場には石とステンレスを用いた新たな境地を示す新作の大型作品〈関係項ーアーチ〉も展示されている。

同展は、彫刻と絵画の2つのセクションに大きく分かれていて、彫刻と絵画の展開の過程が、それぞれ時系列的に理解できるように展示されている。

開会式で李さんは「今回国立新美術館開館で回顧展をすることを大変光栄に思っています。見た人のいい思い出になればいいし、これから見る人は自由に楽しんで見てほしい」とあいさつ。

国立新美術館の逢坂恵理子館長は「作ることと作らないこと、描くことと描かないことが両立している作品群は、多面性や両義性に満ちています。一人一人が作品と向き合い、五感を開き、空間に興じながら、世界や宇宙とのかかわりを感じ、それぞれの出会いを見いだしてくれることを願っています」などと話した。

「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥」展示風景(内覧会)と開会式

国立新美術館開館15周年記念 李禹煥 開催概要

会 期:2022年8月10日~11月7日
会 場:国立新美術館 企画展示室1E(〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2)
休 館 日:毎週火曜日
開 館 時 間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで (入場は閉館の30分前まで)
主 催:国立新美術館、朝日新聞社、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
協 力:SCAI THE BATHHOUSE
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料(税込):一般1700円、大学生1200円、高校生800円
※中学生以下は入場無料。
※障害者手帳持参の方(付添1人を含む)は入場無料。
※10月8日(土)~10日(月・祝)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
※チケット取扱い:国立新美術館(開館日のみ)、オンラインチケット、チケットぴあ
※本展では団体券は販売しない。
販売方法等の詳細については展覧会ホームページを参照。
展覧会ホームページ https://LeeUFan.exhibit.jp/
巡回情報 兵庫県立美術館:2022年12月13日~2023年2月12日 ※各会場によって一部展示作品が異なる

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