ゴールドウインが子供やファミリーを対象としたイベント「GOLDWIN PLAY EARTH PARK」を開催

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ゴールドウインは4月23日から5月29日まで、東京ミッドタウン芝生広場で、子供やファミリーを対象としたイベント「ゴールドウイン プレイアースパーク(GOLDWIN PLAY EARTH PARK)」を開催している。未来を担う子供たちに、地球の持つ不思議なテクノロジーに触れ、自然とのつながりを深める体験の場を提供するもの。「プレイアース」(地球と遊ぶ)をコンセプトにした今回。会場には、地球を構成する「地」・「水」・「火」・「風」・「空」の5つのエレメントをテーマに、建築家とのコラボレーションにより、子供の創造力を刺激し、これまでにないような遊びを生み出せるような遊具を設置。様々なワークショップの開催も予定している。Text:Shinichi Higuchi(樋口真一)©zoomupcollectionのみ。画像内に表記の無いものはGOLDWIN PLAY EARTH PARKオフィシャル画像

また、東京ミッドタウンガレリアB1に、ポップアップストア「プレイアースパーク ポップアップストア(PLAY EARTH PARK POPUP STORE)」を期間限定でオープン。ゴールドウインが展開する5ブランドと、ポケモン(Pokémon)、フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)、ミナ ペルホネン(minä perhonen)、アンリアレイジ(ANREALAGE)などとのコラボレーションアイテムや、遊具にまつわるグッズなどを販売している。

地球と遊ぶをコンセプトに、建築家とコラボレーションした遊具を設置。

スポーツの可能性を拡張し、美しい自然とともに人間らしくある未来へと進むため、創業70周年を迎えた2020年に「プレイアース」(地球と遊ぶ)というコンセプトを掲げたゴールドウイン。「ゴールドウイン プレイアースパーク」は、30年後の美しい地球に向けて、未来をつくる子供たちが社会を変えていくためのアイデアになるようなことを提供したいということから開催している。

会場には 「プレイアース」(地球と遊ぶ)というコンセプトのもと「地」・「水」・「火」・「風」・「空」という地球を構成する5つのエレメントをテーマに、建築家とコラボレーションした遊具を設置。イベント全体で地球を表現している。また、遊具以外にもインフォメーションセンターなどを設置し、ベンチも点在している。

「火の遊具」(noiz)

「火の遊具」(noiz)は、火のエネルギーや炎の動きなどを表現したもの。3つの丸い部分がトランポリンになっていて、子供が飛び跳ねると中央にあるステンレスの布が吹き上がり、光の反射で炎が立ち上がったように見える。大人が乗ることも可能だ。また、ベンチのように座って休んだりお弁当を食べたりすることも出来る。「コロナで集まったり、行為を共有したりすることが難しい中で、彫刻のようなものではなく、子供たちが火の現象やエネルギー、動きのようなものを体で感じ、エキサイトしている状態を共有出来るものにしたいということが大きなテーマ」(豊田啓介さん)になっているという。

「空の遊具」(DOMINO ARCHITECTS)

「空の遊具」は、1つ1つが形も大きさも違う、37種類の空気の塊「エアバッグ」から作られたもの。座ったり、寝転がって空を見上げたり、投げて遊んだりすることが出来る。「空、スカイではなく、から、くう、何もない状態を楽しめる感じにし、子供たちが遊んで初めて完結する遊具にした。ゴールドウインのアパレルラインとのコラボレーションであることを活かすために、1つ1つの形はゴールドウインの服のカットパターンを使っていて、上から見ると服のパターンに見えるようになっている」と大野友資さん。

「水の遊具」(Sawada Hashimura)

「水の遊具」は、ハンドパンとスリット ドラムという2つの楽器をベースにした、手でたたいたり、触ったりすることで音を出して遊ぶもの。また、「全体の風景をデザインしたいという狙いから、様々なサイズや高さ、プロポーションなど、バリエーションを作っている」(橋村雄一さん)ので、楽器ごとに音階などが少しずつ違う。「想定した以外の遊びを生み出したり、水を感じたりしてもらえれば」と澤田航さん。

「地の遊具」(山田紗子建築設計事務所)

「地の遊具」は、「地の融合をテーマに、子供たちが遊具に入っていって、自分たちのエネルギーをぶつけていける」(山田さん)遊具。絵具でマーブル模様を作ることで、地層などのイメージを表現している。また、遊具の中に入ると見えるサプライズも隠されている。

「風の遊具」(中村竜治建築設計事務所)

「風の遊具」は、円筒を半分に割ったような形の遊具。内側を黒く塗り、太陽光と煙突効果を使い、上昇気流を作ることで生まれる風を利用して、子供たちが中に入り、発泡スチロール製の円すい形の皿や飛行機など、様々なものを高く飛ばすことが出来る。中村さんは「子供たちが、なぜ風が起きるのか、なぜ黒く塗られているのかなどを考えながら遊んでもらえれば」としている。

「ベンチ」(佐藤研吾建築設計事務所)

会場には、伐採された樹木を輪切りにし、だるまのように丸くした150の「ベンチ」を点在させている。また、製作の過程で出た木くずをまとめ輪のようなデザインも設計。座ったり、乗って歩いたりすることも出来る、「一番身近な自然との別の触れ合い方、楽しみ方を発見できるものにした。また、この場所に資源を蓄える、エコサイクルという観点からもデザインした」と佐藤さん。

「インフォメーションセンター」(plat)

「インフォメーションセンター」は、すべてがロウでできたもの。穴の大きさを次第に大きくすることで、身長に合わせて遊ぶことが出来る。一般的なロウではなく、融点が高い特殊なロウを使っているので、ベタベタせず、溶けることもないという。作者の上林剛典さんは「好奇心を意識しながら、人が集まるものになればと思った。すべてをロウにすることで、触ってみたい、においをかいでみたいと思うなど、一方的に与えるものではなく、情報を拡散するものが出来れば」と話している。

ポップアップストアもオープン。ゴールドウインの5ブランドとポケモン、ミナ ペルホネン、アンリアレイジとのコラボアイテムも販売

また、会場限定ポップアップストア「プレイアースパーク ポップアップストア」では、ゴールドウインが展開するゴールドウイン(Goldwin)、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)、ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)、スピード(Speedo)、カンタベリー(CANTERBURY)の5ブランドが、5つのエレメントをテーマに、アーティスト、デザイナー、ポケモンとのコラボレーションによって新たな観点を取り入れ、未来の地球への想像力を喚起するコラボレーションアイテムを発売。ザ・ノース・フェイスとポケモン、ゴールドウインとアーティストの新城大地郎(DAICHIRO SHINJO)、スピードとフミト ガンリュウ、ヘリーハンセンとミナ ペルホネン、カンタベリーとアンリアレイジとのコラボレーションアイテムや、遊具にまつわるグッズなどを販売している。

■イベント概要

イベント名 : GOLDWIN PLAY EARTH PARK(プレイアースパーク)
開催場所 : 東京ミッドタウン(東京都港区赤坂 9-7-1)芝生広場
営業時間 : 11:00~18:00
問い合わせ : 03-3481-7201(問い合わせ受付時間:9:00~17:30)

■ポップアップストア概要

ショップ名: PLAY EARTH PARK POPUP STORE(プレイアースパーク ポップアップストア)
開催場所: 東京ミッドタウン(東京都港区赤坂9-7-1)ガレリアB1
開催期間: 4月22日~5月29日
営業時間: 11:00~21:00(施設の営業時間に準ずる)
問い合わせ: 070-3346-5183

【建築家プロフィール】

山田紗子建築設計事務所(地の遊具のデザイン)
山田 紗子
1984年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修了。
2007-2011年、藤本壮介建築設計事務所勤務。一級建築士。現在、山田紗子建築設計事務所代表。京都大学、東京理科大学非常勤講師。主な受賞に、第36回吉岡賞、U35 2020 Gold medal、第3回日本建築設計学会賞大賞。

Sawada Hashimura(水の遊具のデザイン)
澤田航と橋村雄一により2015年に設立された建築設計事務所。
澤田 航:Central Saint Martins, AA School of Architectureにて建築を学んだ後、能作文徳建築設計事務所に勤務。東京藝術大学建築科教育研究助手を経て、現在、法政大学非常勤講師、桑沢デザイン研究所非常勤講師。
橋村 雄一:多摩美術大学 、University of East Londonにて建築を学んだ後、Tony Fretton Architects、Carmody Groarke、新素材研究所に勤務。一級建築士。

noiz(火の遊具のデザイン)
2007 年に豊田啓介と蔡佳萱が設立、2016 年より酒井康介がパートナー として加わり、東京と台北、ワルシャワの三拠点で活動する建築設計事務所。コンピューテーショナルな手法および知見を駆使し、建築設計やインテリアデザインを軸としながら、デジタルインスタレーションから都市計画、コンセプトデザインまで幅広いジャンルで国際的に活動。最新のデジタル技術と建築設計の知見とを融合しながら、国内外から集まった多様な背景やスキルを持ったメンバーによるチームで、新しい知識や技術のリサーチ、導入なども積極的に行っている。

中村竜治建築設計事務所(風の遊具のデザイン)
中村 竜治
長野県生まれ。東京藝術大学大学院修了後、青木淳建築計画事務所を経て、2004年中村竜治建築設計事務所を設立。主な仕事に、「へちま」ヒューストン美術館及びサンフランシスコ近代美術館収蔵、「JINS京都寺町通」、「神戸市役所1号館1階市民ロビー」、「Mビル(GRASSA)」、「FormSWISS展展示空間」、「MA nature」など。主な受賞に、第6回京都建築賞優秀賞、第32回JIA新人賞など。著書に「コントロールされた線とされない線」LIXIL出版。

DOMINO ARCHITECTS(空の遊具のデザイン)
大野 友資
大野友資によって2016年に設立されたプラットフォーム。デザインの実践と理論の両面から歴史や文脈への接続を試み、情報と物質、デジタルとアナログ、ハイテクとローテクを相対化するような設計を手がける。その活動はさまざまなチームとの協働によって形作られ、建築、インテリア、プロダクトデザイン、リサーチや執筆、教育まで多岐にわたる。

佐藤研吾建築設計事務所(ベンチのデザイン)
佐藤 研吾
1989年神奈川県生まれ。一般社団法人コロガロウ/佐藤研吾建築設計事務所主宰。インド・日本で開催する短期デザイン学校In-Field Studio/荒れ地のなかスタジオ代表。福島県大玉村で藍畑を世話する歓藍社所属。同村では古書店「ころがろう書店」とコーヒー屋を運営。野ざらしメンバー。

plat(インフォメーションセンターのデザイン)
上林 剛典
1989年兵庫県生まれ。立命館大学、多摩美術大学にて建築・インテリア、都市・土木工学を学ぶ。2017年より自身の設計活動を開始。2018年にクロワッサンショップを併設したplatを設立。近作は、喫茶サテラ、stand.fm(studio)、星野道夫写真展会場構成、渋谷のオフィスなど。

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