石川県の化学素材メーカー・小松マテーレは、今年6月にスタートした同社のサスティナブルブランド「マテモノ(mate-mono)」から、新シリーズ『ホームシリーズ』をスタートする。ホームシリーズはデビューコレクションに続く第2弾となるもの。デビューコレクションで発表したバッグ類を中心としたラインアップに加えて、リラックスウェアやインテリア小物も展開する。
創業から78年、繊維産地・北陸を拠点に、染色技術を基盤とした繊維加工事業を行ってきた小松マテーレ。繊維産地の活力を取り戻す取り組みの一環として、今年6月25日には石川県能美市の本社横に繊維の魅力を体感出来る、同社としては初めてとなるリアル店舗のファクトリーショップ「モノーボ(mono-bo)」をオープン。同時に、SDGsの観点から、今年策定した「小松マテーレ・サスティナビリティ・ビジョン(2030年に向けた行動目標)」を背景に“サスティナブルなモノ作り”をテーマとして掲げる中で、新ブランド「マテモノ」もスタートした。
「マテモノ」は、アップサイクルをキーワードに、素材メーカーとしての視点と、同社独自の素材や加工技術を用いて、端切れ等を使用した製品を展開するなど、サスティナブルな視点でのモノ作りを行っているブランド。これまで廃棄せざるを得なかった素材を有効活用し、様々な素材の特徴から得たインスピレーションを基にデザイン開発。生地の端から端までを使用できるように型取りを工夫するなど、デザインのプロセスでも、生地の無駄を最小限に抑えるために、生地幅を活かしたデザインを開発するだけでなく、裁断・縫製や加工での効率性も重視している。また、裁断・縫製の必要がない無縫製のバッグやインテリアアイテムを製品ごとに染め上げる加工技術を使用し、裁断ロスを出さない製造工程も取り入れている、という。
第2弾となる今回は、ウールのような質感をもつ、オリジナル合成繊維素材「カールカール-KS」の素材感を活かして、ゆったりとした時間を過ごすためのトップス、カーディガン、ボレロ、ワンピースなどの「くつろぎシリーズ」ウェアを開発。クッションカバー、膝掛けなど室内での穏やかな時間をより豊かにしてくれるアイテムも登場している。
デザインにも独自のアイデアを活かし、ボレロはドットボタンを外すと長方形になり、膝掛けやストールとしても使うことが出来るほか、クッションカバーや膝掛けには持ち運びに便利な紐が付いているなど、使いやすさにもこだわっている。
また、デビューコレクションのバッグでも使用したスエード調のオリジナル合成繊維素材「コマスエード」で作られたマルチカバーやクッションカバーも登場。異なる色を大胆に組み合わせたデザインのマルチカバーは、リバーシブルで使うことが出来るほか、大サイズはベッドカバーやソファカバーとして、小サイズはカバーとしてだけでなくストールとしても使用することが出来る。
デビューコレクションのバッグに続き、独自の「コンブ(KONBU)」の加工技術を用いた小物入れ「カヌレ」や、アウトドアでも使える「バレル」も提案。自立するような硬さと軽さが特徴で、インテリアの雰囲気を彩っている。
牡蠣(かき)の殻のような形をした「マルチケース オイスターsoft」は、じゃばら構造になっていて、自由に形を変えられるので、リモコンやスマートフォン入れ、観葉植物の鉢カバー、アクセサリーやウオッチ入れなど、自由な使い方を楽しむことが出来る。
また、デビューコレクションのバッグで使用したエレガントな光沢感のある素材は、チューリップなど花の形をモチーフにした新たなデザイン「ひかるバッグ」として提案。ポシェットは、バッグの生地を裁断した後の端切れを更に有効活用できないかという思いから生まれたという。
【販売店舗】
公式オンラインストア「ユニリンク」
https://www.uniform-link.com
ファクトリーショップ「モノーボ(mono-bo)」
住所:〒929-0124 石川県能美市浜町ヌ 168-8
期間限定 POPUP SHOP「mate-mono by KOMATSU MATERE」
住所:〒920-0858 金沢市木ノ新保町 1-1 金沢百番街 Rinto 内
期間:2021年11月19日~2022年1月31日
※一部、店舗販売限定の商品あり。
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