オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)2022年春夏コレクション。ミラノファッションウィークで東京をノスタルジックに表現

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オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)はミラノファッションウィーク会期中の9月26日、デジタル形式で2022年春夏コレクションを発表した。同ブランドのミラノコレクション参加は2回目となるもの。ミラノファッションウィーク公式公式サイトで、「ミラノ-東京(MILAN-TOKYO)」と題したショートフィルム(監督:堀田英仁)をデジタル配信した今回。突如として空虚で静観な空間になりながらも、ユニークな魅力を発し続ける東京の旅をコンセプトに、東京をノスタルジックに表現した。

夜の放浪は、空港からスタート。大都市の街角へと移っていく。巨大な信号機にも、橋にも、通りにも、高架の高速道路にも、どこにも人の気配は感じられない。シーンが変わり、風景がランウェイへと変身。広大な空間がどんどん狭くなり、新宿や渋谷の路地に集約されていく。ひと気の無い都会とは好対照に、そこはハイテク製品やガジェットを扱う店のカラフルなネオンに照らし出され、タクシー乗り場には、新旧の車が整然と並び、シートカバーの白いレースと、自動ドアのカラフルなLEDライトがぶつかり合う。東京を巡る旅は、大井町商店街の裏通りへと進んでいく。コーヒーショップやスナック、バーから道路標識まで、すべてが冷たくグリーンがかった光を放ち、まるで東京を舞台とする2000年代の著名な映画のように不慣れな土地で方向感覚を失った気持ちを増幅させる。

旅の終着点は、東京の数ある高層ビルの中のひとつの屋上。どこまでも続く照明は世界を席巻(せっけん)したアイコニックなアニメが描いたディストピアの未来を想起させる。休むことのない日常が目を覚ますのを待つ眠らない街、東京は、エネルギーとモダニティの両方を象徴している。ファッションとスポーツ志向の美学を融合させた、オニツカタイガーの今回のコレクションが、この舞台と絶妙に溶け合っている。

2022年は寅年であり、ブランドのコアシンボルであるこの干支は、繰り返し登場するテーマTIGER POWERを表現するものでもある。ビーチウェアでも提案されているアニマルプリント、ジオメトリック調の規則的な縦ラインとボーダーのコントラストによって完成されるマルチユースなアイテム。フットウェアからは、タイガーの虎模様のモチーフをソールやアッパーに用いた2種類の新作スニーカーが登場する。

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