フランス婦人プレタポルテ連盟(Fédération Française du Prêt à Porter Féminin)は2月5日から2月7日の3日間、東京・渋谷のベルサール渋谷ファースト地下1階で開催する「第48回モード・イン・フランス(Mode in France)展」2020/2021年秋冬コレクションの概要や参加ブランドなどを発表した。
Text:Shinichi Higuchi(樋口真一)
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海外のメンズコレクションや展示会と重なりメンズブランドが参加しにくいという意見や会期が早すぎるなどのバイヤーの声に対応し、これまでに比べて会期を約1か月後ろ倒しするとともに、大ホールの装飾や什器なども一新して行われる今回。フランス47社、イギリス2社、スペイン1社の計50社59ブランドが参加。前回に続いて参加するイネス・ドゥ・ラ・フレサンジュ・パリなど、レディースウェア(30ブランド)、ジュエリー(8ブランド)、バッグ、ストール、帽子、手袋、傘、ルームウェアなどの服飾雑貨(13ブランド)、メンズウェア、帽子、ボウタイなどのメンズコレクション(8ブランド)の最新コレクションを紹介する。
フランス婦人プレタポルテ連盟では、2月4日から2月6日、ベルサール渋谷ガーデンで開催する、第56回モーダ・イタリア展(Moda Italia 56th)と第66回シューズ・フロム・イタリー展(Shoes from Italy 66th)2020/2021年秋冬コレクションや、2月4日から2月6日まで東京・渋谷のホワイトルーム代官山(WHITE ROOM DAIKANYAMA)で行われる第10回ソレイユトーキョー(SOLEIL TOKYO vol.10)と同時期に開催することで、バイヤーの来場が増えるなどの相乗効果を狙いたい考えだ。
また、会場では前回7月展に続き、今回もレスパス ヨンカ表参道によるハンドマッサージを実施。バイヤーなど来場者は無料でハンドマッサージを受けることが出来るという。
初出展の注目ブランドでは、メンズブランドのバスク・イン・ザ・サンは、マリンウェアとアーバンスタイルをミックスしたコレクションを展開。サステナブルでエシカルなファッションにもこだわっていて、ほとんどのアイテムが高品質な天然素材で、化学薬品と有害物質を使わずに栽培、染色されたオーガニックコットンのジャージー素材を独自に開発している、という。
ニューヨークや東京など世界20か国で展開するシェヴィニオンは、季節と場所の異なる3パターンのシチュエーションを想定したコレクション。季節はじめの街を想定したソフトなコットンや軽いニットのジャケット、キュロットパンツから、秋冬の荒涼とした平原をイメージしたローゲージのウールニット、シャンブレー織りのシャツ、取り外し可能なフード付きチェスターコート、真冬の山をイメージしたシームレスダウンやマウンテンパーカーまでを展示する。
パリのルーブル近くにフラッグシップショップを持つほか、フランス国内外約100か所以上で販売されているメンズブランドのジャグヴィは、フランスとスエーデンの2つの文化からインスパイアされたコレクション。今シーズンは現代的なミニマリスト、時代にとらわれないアバンギャルドなスタイルを発表。また、サステナビリティを重視し、ヨーロッパと日本のエコフレンドリーな高級素材を使用している。
パリのマレ地区にオープンしたコンセプトストアが人気となったヨアム・バルクがスタートしたローズ・アンド・フールズは、映画「キル・ビル」をイメージした、大胆でカラフルなコレクションを発表。素材はフランスとイタリアの工房で作られ、デザインはポルトガルのアトリエで、緻密な縫製作業によって組み立てられている、という。
オートクチュールコレクションとプレタポルテコレクションを7年間展開したマキシム・シモエンスによる、メンズブランドのエム・エックス・パリ・マキシム・シモエンス。スポーティで現代的なコレクションを紹介する。
パリのエコール・ドゥ・ラ・シャンブル・サンディカ・ル・ドゥ・ラ・クチュール・パリジェンヌのアート部門の責任者であるフランソワ=レジス・ラポルトが2011年に創設した、高級服飾雑貨ブランド、メゾン・エフ・パリ。ネクタイや蝶ネクタイ、リボン、アスコット・タイのほか、ラペルホール用のフラワー、手首用リボン、シュシュ、ヘアバンドなどを展示する。
スカーフブランドのビー・パリジャンは、パリのベーシックスタイルからインスパイアされたスカーフやストールを紹介。また、今シーズンはメンズ向けのコレクションも提案する。
帽子ブランドのベトン・スィレは、大陸をイメージした小物使い、ディテールとパッチワークにこだわったコレクションを提案。付け襟やヘアバンドなどの新アイテムも展開する。
35年以上、数々の有名メゾンで帽子作りの腕を磨いたフレデリックによる帽子ブランドのクルトワ・パリは、1920年代のフォルムを現代的にアレンジした、若々しく普段使いしやすいコレクション。帽子はすべてハンドメイドで、ディテールにもこだわっているという。
デ・プティオは、オリジナリティあふれるプリントのトップスやカラフルな色使いなどを特徴にした、シンプルで上質なコレクションを展示する。
ランジェリーとホームウェアのジェルメンヌ・デ・プレは、GOTS認証取得済みのオーガニックコットンなど、すべて天然素材を使用した、幅広いカラーバリエーションが特徴。ショーツやチュニック、ショートパンツ、ネグリジェ、ビーチドレスなどを揃えている。
インスブルックや札幌の冬季オリンピックで、フランスとスペインの金メダリストがニット帽をかぶっていたことで知られるピポラキは、イタリアの高級素材を使い、イタリアで生産したプレミアムシリーズのアイテムが充実。また、同ブランドを象徴するモデルをリニューアルしたビンテージコレクションも登場する。
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モード・イン・フランス(Mode in France)展開催概要
2月5日~2月7日
10:00~18:00
ベルサール渋谷ファースト地下1階(東京都渋谷区東1-2-20)
注意:モード・イン・フランスはバイヤーなどを対象にした受注商談会で、来場は業界関係者に限られます。また、デザイン蒐集を目的とした来場はできません。