デビアレ(DEVIALET)が日本初の常設店オープン記念イベントを開催。チェリスト笹沼樹さんとデビアレのスピーカー「ファントム」が共演

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フランスの最高級音質スピーカーのデビアレ(DEVIALET)は7月11日、東京・新宿の伊勢丹新宿店本館5階デビアレ常設スペースで、日本で初めての常設店舗のオープンを記念した報道関係者向けのイベントを開催した。Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)

2007年にパリに本社を創立、常に最高の音響技術を開発し続けているデビアレ。今回のイベントは今年4月にオープンしたショップと併設する日本初の試聴室の紹介と、最高級音質スピーカー「ファントム(Phantom)」の最高の音質を体感してもらうことを目的としたもの。

最高級音質スピーカーのこれまでに体験したことのないような音のクオリティを体感してもらい、スピーカーの音を一番難しいクラシック音楽で検証するため、当日は、世界で活躍する若手チェリストの笹沼樹さんの生演奏によるリアルな音とデビアレのスピーカー「ファントム」から発せられる音の共演による演奏会を開催。

目の前で笹沼さんが演奏していると思って聞いていたバッハ作曲の無伴奏チェロ組曲第1番プレリュードがスピーカーから出ていたもので、笹沼さんは弾いていなかったというパフォーマンスや、笹沼さん自身があらかじめショパンのノクターンの低音と中音を演奏し、録音したものを「ファントム」で流しながら、笹沼さんが1771年に作られたチェロ「ランドルフィ」で高音を実際に演奏するなど、笹沼さんが奏でる音と「ファントム」が発する音のどちらが本物の生の音なのか、区別できないほど最高品質の音であることをアピールした。

冒頭、アジア・パシフィック地域代表のマーティン・クーセールスディレクターは「デビアレはお客様にエモーショナルな感動体験をお届けする音響システムの会社です。私たちの提供するサウンドを体験してほしい」と挨拶。

伊勢丹新宿店ライフデザイン営業部の鈴木健彦部長は「フロアとしても今後はラグジュアリーやパーソナルなつながりを大事にするとともに、お客様にいろいろな体験をしていただきたいと考えています。このショップでも、ものを売るだけでなく、試聴室の中で音の広がりを体験していただきながら、お客様に新しい価値を提供していきたい」などと話した。

また、「この話を頂いたときには、『いくら何でもスピーカーは無いだろう』と思いましたが、実は日本にいるときには週に2、3日は伊勢丹に来て、入り浸っているので、『閉店後の伊勢丹に入れるのならやってもいいよ』と引き受けました(笑)」という笹沼さんは「実際に録音してみると思った以上にすばらしい音で、しかも高音と低音の両方のバランスがとれている。こんなに幅広い音が出せるのならということで、以前から考えていた多重録音で自分と共演するという企画も実現できました。何回も録音して、自分の呼吸を聴きながら弾くという、こういう荒技をできるのは自分しかいないなとも思いましたが(笑)。やりたいことをやらせてもらって感謝しています」と語った。

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