山本寛斎の日本元気プロジェクト2019「スーパーエネルギー!!」開催。デヴィッド・ボウイの衣装やアナ・スイとのコラボレーションも。

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山本寛斎が手がけるイベント日本元気プロジェクト2019「スーパーエネルギー!!」Produced by KANSAI YAMAMOTOが6月8日、六本木ヒルズアリーナで開催された。コレクションではアーカイブコレクションやアナ・スイとのコラボレーションが発表されたほか、隈研吾氏や吉村作治氏も登場した。

1971年、ロンドンで日本人として初めてのファッションショーを開催。75歳となる現在もファッション界の最前線で活躍するとともに、今年3月8日から10日間、北極圏への旅に出かけるなど、新たな挑戦を続けている山本寛斎。

日本元気プロジェクト「スーパーエネルギー!!」は、ファッションデザイナーであり、世界各国で国際交流イベントを手がけるプロデューサーとしても活躍してきた山本寛斎が、人間のエネルギーを集結させ、元気を創り出し、感動を共有することを目的に開催しているスーパーファッションエンターテインメント。

デビュー50周年という節目の年を迎えた今年。スクリーンの上に展示された凧(たこ)絵マントが見下ろす中、メインイベントは伝説的ロックスター、デヴィッド・ボウイの衣装として知られるジャンプスーツと、葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」の大波を描いたドレスからスタートした。

コレクションでは、日本の若手クリエーターたちの刺激になればという想いから実現したというアナ・スイとのコラボレーションによるスペシャルコレクションや、北極圏への挑戦の旅で得たインスピレーションに、自然にフォーカスした写真コンテスト「Nature’s Best Photography」優秀作品の画像をプラスした「元気のセビロ」などを発表。

コレクションには、建築家の隈研吾氏、エジプト考古学者の吉村作治氏、福島県相馬市の立谷秀清市長、北極冒険家の荻田泰永氏、浅野太鼓楽器店浅野昭利代表など、様々な分野から世界や日本で活躍する著名人がモデルとして登場した。

また、デザイナーを目指す日本とイギリスの学生に作品発表や、山本寛斎からの直接指導のチャンスを提供する「国際文化交流プロジェクト」もスタート。セントラル セント マーチンズ、エスモード ジャポン、東京モード学園、ドレスメーカー学院、バンタンデザイン研究所、文化服装学院、武蔵野美術大学の計7校の代表がマンガをテーマに、デザインした作品も発表された。

山本寛斎は「若い人たちの気持ちに寄り添って、一緒に悲しんだり、喜んだり、苦しみを共有したりする時間が1番幸せ。若い人と『これからの未来をこんな風に作りたい』と思うことが私のこれからの仕事かなとも思っています。一言で言えば応援団長。(若い人たちに)『もっと行け、もっと行け』と叫び続けたい」とエールを送った。

「国際文化交流プロジェクト」はイギリスの大英博物館で5月23日から開催されている漫画展「The Citi exhibition Manga」の関連イベント「Late-Manga:Colour and Styles」と連動。今回のイベントだけでなく、大英博物館で行われるファッションプレゼンテーションでも作品を発表する、という。

Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)

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