マドラス(madras)は、東京・浅草の東京本社ショームで2019年春夏コレクションの展示会を開催した。イタリアのことわざ「夕虹は、晴れのしるし(L’arcobaleno di sera buon tempo si spera. =夕方に虹がかかれば次の日は晴れるという意味)」をテーマに、様々な色を内包する虹からインスパイアされたレインボーカラーやカラフルなマテリアルなど、虹というワードが持つ自由な空気感をデザインや素材に落とし込んだコレクションを提案している。
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ここ数年、店舗からデザイン、素材まで、変化や新しさを強調してきたマドラス。「虹のように幾つものベクトルを新たに降り注ぎ、より高く飛翔するブランドを目指す」という今シーズンは、機能を訴求したデザインが特徴になっている。
定番のソッティーレ・シリーズは、マドラス独自の防菌防臭抗カビ技術をライニングに搭載したほか、トップリフトに独自の超耐摩耗ラバーを配合したヒールを採用し、同社物性基準の7倍長持ちするようにし、インソールには反り返りのいいKaRVOを搭載して反発力によって歩幅を増やすなど、スピーナ・シリーズとして生まれ変わっている。
また、従来のラバーに比べて35パーセントと軽量柔軟性に優れた、高屈曲な素材をソールに採用した、軽くて柔らかいアルティメット フレックス(ULTIMATE FLEX)や、オリジナル消臭加工とグレープフルーツの種子から抽出した抗菌剤による加工を施した、オリジナル開発された新機能素材のインソールなどもポイントになっている。
1946年にイタリア・ヴェネツィア郊外のバッサノで誕生し、1965年から日本に上陸したシューズブランド、マドラス。イタリアの伝統的なクラフトマンシップを継承し、常に現代の洗練されたデザインを取り入れた靴づくりを行っている。また、シャープでエレガントなシルエットでありながら、日本人の足にフィットする本物の履き心地にこだわり、革新的機能も取り入れている。
Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
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