ロンドンを拠点とするファッションブランドのコス(COS)は第94回ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)で、伝統的な技法と新しいテクニックを駆使して作り上げられたタイムレスで日常的なメンズ カプセルコレクション「Soma」を発表した。
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発表したのは17型のカプセルコレクション。会場となったイスティチュートデッリイノチェンティで、9人のダンサーたちがイギリス人振付師ウェイン・マクレガーによる探索的でコンテンポラリーなパフォーマンスを繰り広げた。
まくり上げられた袖や襟が首に乗る様子、肌と擦れ合う布地、袖口を引っ張る指先など、衣服が身体を包む様子、何気ない日常の所作からスタートしたコレクション。日常の何気ない動きはパフォーマンスの振り付けを通して再認識されるとともに、衣服を着る人の動きと連動するようにひっくり返された袖口やポケットなど、コレクションのデザインにも落とし込まれている。ホワイト、ネイビー、グレーのメランジ素材などの、色や素材もデザインを引き立て、スタイルには同ブランドの美学が込められている。
「Soma」は同ブランドのこれまでのすべてのコレクションに対するアプローチを調査するコラボレーションといえるもの。コスのクリエイティブ・ディレクターであるカリン・グスタフソンは「コスでは常に、ダンスをはじめ、アートの世界におけるあらゆる分野を探求し、インスピレーションを受けています。日常的な動きがSomaの出発点となっていて、このコレクションをコレオグラフィーパフォーマンスとしてピッティ・ウオモで披露できたことを光栄に思います」とコメント。また、ウェイン・マクレガーは「Somaが追求するオーガニックなつながりや衣服、着る人の日常的な動きなどは、楽曲の構成にも影響を与えた」と語った。
Somaコレクションはイタリア・フィレンツェの店舗では6月14日から展開をスタート。ヨーロッパ・アメリカ・韓国のオンラインストアでは9月6日から展開される。
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