東京オリンピックはプレミアムテキスタイルジャパン(Premium Textile Japan)やJFW ジャパン・クリエーション(JFW JAPAN CREATION)の開催にも影響を与えそうだ。日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)の川島朗JFWテキスタイル事業事務局長は「事務局としては、2020年については5月と11月の年2回の開催は難しいと考えた方がいいと思っている」などと話した。
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5月に開催されたプレミアムテキスタイルジャパン2019年春夏(Premium Textile Japan 2019 Spring/Summer )の最終日に行われたプレスカンファレンスで明らかにしたもの。川島事務局長は「2019年は東京国際フォーラムの会場を確保している。だが、2020年は準備まっさかりの5月に東京国際フォーラムでプレミアムテキスタイルジャパン2021春夏を開催することは絶対に無理だと思う。11月の東京国際フォーラムでプレミアムテキスタイルジャパン2021秋冬とJFW ジャパン・クリエーション2021についても、もしかすると東京国際フォーラムを使えるかもしれないが、それがわかる時点まで待ち、プレミアムテキスタイルジャパンとJFW ジャパン・クリエーションを同時開催することは難しいと見ている」と述べた。
その上で、今後については「他の会場で開催するためには今年度中には予約をしなければいけないが、プレミアムテキスタイルジャパンの会場は3,000平方メートル、プレミアムテキスタイルジャパンとJFW ジャパン・クリエーションの同時開催では6,000平方メートル規模の会場が欲しい。だが、(東京国際フォーラムや東京ビッグサイト以外で)それをキープできる会場がない。延期するか、プレミアムテキスタイルジャパンとJFW ジャパン・クリエーションを分け、コンパクトにするのがいいのか。いずれにしてもイレギュラーな形にならざるを得ない」と説明した。
また、早期化など会期の変更による対応については「1年だけの早期化がいいのか。 ミラノ・ウニカ(Milano Unica)やインターテキスタイルシャンハイ(Intertextile Shanghai) は会期が早くなったが、日本国内ではもっと引きつけた時期にしたいという動きもある」とした。貝原良治JFWテキスタイル事業運営委員長も「早期化し4月、10月にするという意見もあるが、東京オリンピック中は難しい」と語った。
日本ファッション・ウィーク推進機構は5月に東京国際フォーラムでプレミアムテキスタイルジャパンを開催。11月に同会場でプレミアムテキスタイルジャパンとJFW ジャパン・クリエーションを同時開催しているが、2020年には東京国際フォーラムで東京オリンピックのウエイトリフティング(7月25日~8月4日)と東京パラリンピックのパワーリフティング(8月25日~9月6日)が行われる。
Text & Photo:Shinichi Higuchi / (樋口真一)
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