デザイナート(DESIGNART)の発起人の1人であり代表を務めるミルデザイン (MIRUDESIGN)代表の青木昭夫氏は、アシックス(ASICS)が10月18日、東京・渋谷のアシックス原宿フラッグシップで開催したカレイドスコープコレクション(KALEIDOSCOPE COLLECTION)ローンチパーティに登場した。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)
トークショーでモデレーターをつとめた青木氏はトークショーやモデルを使ったプレゼンテーション後に行われたパーティで、今回のデザイナートや今後について「年1回のペースで開催し、来年のデザイナート2018も東京のファッション・ウィークに合わせて10月15日から10月21日ぐらいに開催したい」などと話した。
青木氏は「デザイナート2017(DESIGNART 2017)会期初日に表参道ヒルズ スペース オーで開催したオープニングイベントには約1,400人が集まったが、そのうち20~30パーセント近くがファッション関連だった。海外からの来場も20パーセント近くを占めた。フラワーアーティストのニコライ・バーグマン氏やアマゾン ファッション ウィーク東京のオフィシャル・アンバサダーの冨永愛さんが登場するなど、ファッションとミックスことで、華やかになった。ファッションとアート、建築、デザインが融合することができた。今回は成功だったと思っている」と強調した。
また、今後については「課題もある。一般の人たちからの認知度ということでは、まだまだ。メディアなどでの露出もまだ少ない。だが、その一方で、ルイ・ヴィトン 表参道店で行われたルイ・ヴィトン オブジェ・ノマド コレクションなど、ルイ・ヴィトンのようなラグジュアリーブランドが参加したことで、他のハイブランドやラグジュアリーブランドからも来年は参加したいという声が出ている。また、ヨーロッパ各国の大使館などからもオファーが来ている。来年は何周年など、記念の年というところも多く、そうした機会も活(い)かしたいと思っている」と語った。
「一般の認知度を上げ、産業にするためには時間がかかると思っている。2年から3年かけて定着させたい」という青木氏。アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO)との同時開催については、ファッション関係者がコレクションや展示会で忙しく、余り見られないなど、若干のスケジュールなどの調整が必要な部分もあるようだが、今後の展開や来年の開催も注目を集めそうだ。
デザインとアートを組み合わせた造語である「デザイナート」は、東京の街全体を舞台にした新たなデザイン&アートフェスティバル。MIRU DESIGNの青木昭夫、artlessの川上シュン、NON-GRIDの小池博史、EXSの永田宙郷、Klein Dytham architectureのアストリッド・クラインとマーク・ダイサムの5組のクリエーターが発起人となり今年の秋からスタートした。
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