Anniversary year special exhibition「コシノヒロコ展—COLORS—今放つ、彩りの軌跡」が伊勢丹新宿店本館5階アートギャラリーで開催された。これまで制作を続けてきた絵画とスタイル画、新作絵付け皿などを同時に展示したもの。
今回は、「ギリシャに行ったときに街が閑散としている中でも若者が夢中で街中に絵(落書き)を描いているのを見て、私もこんなことをしていては駄目だと思ったことがインスピレーションになった」という、多彩な色があふれる立体的なグラフィティ・シリーズや、2011年春夏コレクション以降のスタイル画の中から30点をデジタル・リトグラフとも言われる、最新のコンピュータ技術を用いた版画技法「ジクレー」を使って生まれ変わらせた未発表の作品などを展示。
また、洋食器メーカー、ニッコーの協力による、白い器に1点ずつ描き上げられた、絵付け皿や油彩の作品などの新作も披露した。
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オープニング・レセプションで挨拶したコシノヒロコは、「伊勢丹新宿店でできるということで、飛び上がって喜びました。どう見てもらえるのかと考えるだけでドキドキしました。絵もそうですが、こんなものを書こうと頭の中で考えたものを描いたのでは駄目。やりたいこと感じていること、面白いことに勇気を持って挑戦したい。年齢の話をされることや、もういい加減におとなしくしたらと言われることもありますが、まだまだやります」と笑った。
今年12月には本を出版。さらに、東京オリンピック・パラリンピック翌年の2021年には東京で、これまでの作品を集めた展覧会も開催したいというコシノヒロコ。今後の活動も目が離せない。
Text & Photo:Shinichi Higuchi / Chief Editor(樋口真一)
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