「6年計画で考えている。最初の3年で財務体質や組織の基盤強化に取り組み、次の3年で(あらためて)日本を代表するファッションの組織にしたい」と語る東京ファッションデザイナー協議会の中川淳郎議長。
東京ファッションデザイナー協議会(CFD TOKYO)は8月23日、東京・渋谷のアイビーホールで交流会を開催した。交流会は会員デザイナーと業界関係者の親睦を深めるため、毎年、東京ファッションデザイナー協議会の定時総会終了後に開催されているもの。今回は、モトナリ オノ(motonari ono)の小野原誠さんやジン カトー(ZIN KATO)の加藤徹さん、モードアコテ(MODEACOTE)の安達稔さん、マリコ・コウガ(MARIKO KOHGA)の甲賀真理子さん、マヌカンズ ジャポン(Mannequins JAPON)の坂口英明さん、ミドラ(MIDDLA)の安藤大春さん、トモウミ オノ(TOMOUMI ONO)の小野智海さんなどが出席。ブランドの社長や広報担当者、東京のファッション・ウィークやコレクションなどを担当するアタッシェ・ドゥ・プレス、業界関係者や新聞、業界紙、Webメディアの記者や編集者などの報道関係者などが参加した。また、ディウカ(divka)の田中崇順さんと松本志行さん、アクオド バイ チャヌ(ACUOD by CHANU)の李燦雨さんなども姿を見せた。
1985年7月三宅一生氏を代表幹事に、川久保玲氏、松田光弘氏、森英恵氏、山本寛斎氏、山本耀司氏が幹事として参加し設立した東京ファッションデザイナー協議会。同年11月に東京ファッションデザイナー協議会主催で第1回「東京コレクション」を開催。以降、国内外のデザイナー組織や政府関係と連携を取りながら、日本を代表するデザイナー組織として活動してきた。
今年は、2008年9月1日に東京ファッションデザイナー協議会議長に就任以降、デザイナーの、デザイナーによる、デザイナーのための組織のトップとして、内外の各分野との交流、連携を深めながらファッションデザイン界発展のために力を尽くしてきた大塚陽子議長に代わり、7月1日付けで、中川淳郎氏が新議長に就任。2017年度に特に強化したい事項として、事業の拡大と社会貢献、ネットワーク・組織基盤の強化、会員サービスの強化の3つを挙げ、アパレル・小売り・産地などファッション業界との連携・異業種との連携、新規デザイン事業の提供・ビジネス情報の提供・セミナーワークショップの開催などとともに、組織基盤の強化として、新たにブランド設立間もない若手会員や学生会員の新設なども推進する。
中川淳郎議長は交流会の席で、今後の東京コレクションやアマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO)などについて、「東京ファッションデザイナー協議会としては、次の2018年春夏コレクションについては特別なことは考えていない。一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)と一緒に盛り上げていければと考えている」とした上で「6年計画で、取り組み、海外から見ても日本を代表するファッションの組織と思ってもらえるようにしたい」と話した。
Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
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