「9月17日からミラノで開催されるミカム展とミペル展など、ミラノのファッション・ウィーク会期中には、スカラ座でプレゼンテーションを行うほか、ビルを装飾するなど、大きなプロジェクトを計画している。ミラノとイタリアのファッションが、パリやロンドン、ニューヨークよりも、どれだけ優れているかをお目にかけたい」と話すのはジュゼッペ・マッツァレッラ(Giuseppe Mazzarella)イタリア貿易促進機構評議員。
イタリアファッションのすばらしさを街を挙げて表現するプロジェクトが9月17日からミラノで行われる。第51回モーダ・イタリア(Moda Italia 51st)と第61回シューズ・フロム・イタリー(Shoes from Italy 61st)の初日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで行われた合同記者発表会で明らかにした。Text & Photo:Shinichi Higuchi / Chief Editor
スカラ座でのプレゼンテーション、様々な場所を布で包む
スカラ座でのプレゼンテーションは、ウェアからシューズ、バッグ、ファッション関連小物、アイウエア、ジュエリーまで、トータルでイタリアファッションを紹介する。また、ミラノにある歴史的な建造物や、モンテ ナポレオーネ通りなど、ミラノの街の様々な場所をイタリアの職人が創り出した布で包み、装飾。毎日様々な3D映像を映すことなどによって、職人の仕事のイメージを強調するなど、一貫性を持たせながら、街を挙げてイタリアファッションのすばらしさを表現する。
「EUの中で産業はドイツに続く2位だが、輸出力はイタリアが1位。イタリアには有名なファッションブランドだけでなく、ラグジュアリーブランドから依頼を受けるような優れた中小企業がたくさんある。パリコレクションに参加しているラグジュアリーブランドや著名ブランドの服や靴の裏をみれば、イタリア製であることがわかるだろう」とイタリアファッションの優位性を強調した。
グリーンエコノミーをファッションに生かしたイベントも
また、参加ブランドの減少などによって、パリコレクションやミラノメンズコレクションが会期を1日短縮するなど、厳しい状況が続いている中でのプロジェクトだが「弱含みのときに投資をするのと同じこと。スカラ座にグリーンカーペットを敷くなど、グリーンエコノミーをファッションに生かしたイベントも計画している」と話した。
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