東京ファッションアワード 2022(TOKYO FASHION AWARD 2022)第7回受賞デザイナーが決定

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東京ファッションアワード 2022(TOKYO FASHION AWARD 2022)第7回受賞デザイナー発表会が楽天ファッション・ウィーク東京2022年春夏(Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 S/S)最終日の9月4日、渋谷ヒカリエ8階COURTで開催された。1月と6月のパリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期のショールーム出展支援などに加え、新たに2月と9月に行われるウィメンズのパリ・ファッション・ウィーク時期の支援もスタート。支援デザイナーも従来の6組(6ブランド)から、メンズ時期、ウィメンズ時期各4組(4ブランド)の計8組(8ブランド)に拡大した今回。パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期の支援デザイナーはシュガーヒル(SUGARHILL)の林陸也さん、ダイリク(DAIRIKU)の岡本大陸さん、キディル(KIDILL)の末安弘明さん、ヨーク(YOKE)の寺田典夫さんに決定。パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク時期の支援デザイナーはマリオンヴィンテージ(MALION vintage)の石田栄莉子さんと清水亜樹さん、ピリングス(pillings)の村上亮太さん、ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)の村田晴信さん、マラミュート(malamute)の小高真理さんが選ばれた。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

今年度はパリのメンズ・ウィメンズのファッション・ウィーク会期中にパリ市内で開設される同事業の単独ショールーム「showroom.tokyo」で、対象となる各4ブランドと有力バイヤーとのビジネスマッチングを実施する。また、来年3月の楽天ファッション・ウィーク東京2022年秋冬の公式会場での凱旋(がいせん)イベント開催も予定している。

東京ファッションアワードは、東京を拠点とするファッションデザイナーが、世界をフィールドに飛躍するためのサポートを目的としたもの。昨年度は新型コロナウイルス感染症により募集が行われなかったが、前回6回までで41人のデザイナー(36ブランド)を支援している。第3回東京ファッションアワード(TOKYO FASHION AWARD)の受賞ブランドであるダブレット(doublet)のデザイナー井野将之さんは「LVMH Prize for Young Fashion Designers 2018(LVMHプライズ 2018)」のグランプリを受賞した。

発表会で、シュガーヒルの林さんは「昨日の夜決まって、何も考えていないんですが、授賞は目的ではなく1つの通過点だと考えているので、これを最大限に活用したい」。

ダイリクの岡本さんは「4年前、学校を卒業してブランドを作ってから目標にしてきたアワード。喜びもありますが、次のパリでの発表やショーに向けてもっと精進し、頑張っていきたい」などとあいさつ。

キディルの末安さんは「いろいろなビジネス支援があるので自分のクリエーションを拡大できるように頑張りたい」とした上で「第1回目ぐらいに最終審査で落選したので、リベンジできたという思いもあります」というエピソードも披露した。

ヨークの寺田さんは「海外も少しずつ増えていますが、海外での展示会はしたことがないので、しっかりとものづくりをして海外のバイヤーに見てもらいたい」などと話した。

マリオンヴィンテージの石田さんと清水さんは「海外展開も視野に入れていたので、とてもうれしい」と喜びを語るとともに「古着を生地としてアップサイクルしているので、パッチワークをしないと洋服は作れないのですが、ファッションが好きで作っているので、古着を使ったサステイナブルではなく、職人さんたちのクラフトマンシップを伝えていきたい」。

ピリングスの村上さんは「クリエーション面でもビジネス面でも次のステップに行けるようにチャレンジしたい」とコメント。

ハルノブムラタの村田さんは「海外に長く住んでいましたが、日本には本当にすばらしいものがたくさんあると思い、日本に戻りブランドを立ち上げました。サポートを無駄にせず、これからもっとブランドを広げていけたら」。

マラミュートの小高さんは「この2年、国内でのセールスも伸びて本格的に海外にチャレンジしていきたいと考えていたときにこのアワードをいただくことが出来て感謝しています。ニットという強みを生かしたいし、コロナでパリに行くことが出来るのか難しい状況ですが、行けると信じて頑張っていきたい」などと語った。

また、審査員であるユナイテッドアローズ UA本部 メンズ商品部 MD・仕入課 UNITED ARROWS & SONS ディレクター兼バイヤーの増田晋作さんは「自分のブランドを主観的、客観的に見つめ、他者とどうコミュニケーションをとっていくのか、メッセージの届け方、ブランドのゴールなどをデザイナーと話しながら、多角的に決定しました。選ばれたブランドには、なくてはならないブランドになってほしい」とコメント。

同じく審査員を務めるユナイテッドアローズ UA本部 ウィメンズ商品部 MD・仕入課 UNITED ARROWS バイヤーの浅子智美さんは「きれいにまとまっているだけでは、他のブランドでもいいとなってしまいます。他にはないもの、ここが強みというものがあるブランドを選ばせていただきました。コロナ禍で私たちバイヤーもリモートでの買い付けが続いていますし、この1年で洋服の持つ役割や意味が大きく変わっているのを日々肌で感じています。このアワードをきっかけに次のステージに向かってほしいし、私たち小売業界も負けずに頑張って、日本のファッションを盛り上げていきたい」とエールを送った。

今回から東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構の主催となった東京ファッションアワード。これまで1月と6月のパリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期のショールーム出展支援がメインだったために、メンズブランドやプレコレクションを発表するブランドのための支援というイメージを持つデザイナーや「パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期ではメリットが少ない。FASHION PRIZE OF TOKYO(ファッション プライズ オブ トウキョウ)なら」という声も少なくなかったが、今回のさらなる支援強化で応募数は過去最大になった。

コロナによって厳しい状況が続き、デザイナー自身がパリに行き、実際に展示会やファッションショーを行うことが出来るのか、不透明だが、デジタル配信などによってチャンスも広がっている。ここ数シーズン、海外に行けないため東京のファッション・ウィークに参加したというブランドや数年ぶりに東京でショーを行ったブランドもあるが、パリ・メンズ・ファッション・ウィークに参加するデザイナーが増えたように、ウィメンズ時期の支援を追加したことで、海外でのビジネスを拡大し、ウィメンズのパリ・ファッション・ウィークに参加するブランドが増えるのか。今後の東京のファッション・ウィークのレベルアップにつながるのかも注目される。

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審査員敬称略
<国内審査員>
宮本智美 阪急阪神百貨店 ファッションマーケティング部 メンズファッションディレクション部ディレクター 兼 ファッションMD開発促進 バイヤー
山外拓海 阪急阪神百貨店 阪急うめだ本店 モードファッション販売部 D-LAB バイヤー
石田修平 三越伊勢丹 クロージング&アクセサリーIIグループ 新宿紳士営業部 ブランドショップ 担当クロージング スーパーバイザー
﨑谷由衣 三越伊勢丹 伊勢丹新宿店 クロスMD営業部 TOKYOクローゼット バイヤー
中根大樹 TOKYO BASE THE TOKYO メンズバイヤー
澤之井頌子 TOKYO BASE THE TOKYO ウィメンズバイヤー
増田晋作 ユナイテッドアローズ UA本部 メンズ商品部 MD・仕入課 UNITED ARROWS & SONS ディレクター兼バイヤー
浅子智美 ユナイテッドアローズ UA本部 ウィメンズ商品部 MD・仕入課 UNITED ARROWS バイヤー
<国外審査員>
“Wooster Consultancy”クリエイティブ・ディレクター ニック・ウースター(Nick Wooster)
“Just an Idea” Founder サラ・アンデルマン(Sarah Andelman)

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