第47回「モード・イン・フランス(Mode in France)」展2020年春夏コレクションが開催

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第47回「モード・イン・フランス(Mode in France)」展2020年春夏コレクションが7月24日から7月26日の3日間、東京・渋谷のベルサール渋谷ファースト地下1階で開催された。

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フランス婦人プレタポルテ連盟(Fédération Française du Prêt à Porter Féminin)が主催するモード・イン・フランス展は、パリで開催されるフーズ・ネクスト(WHO’S NEXT)やトラノイ(TRANOI)などに先駆けて、日本で最新コレクションを紹介するもの。今回は初出展の13社15ブランドを含む、49ブランドが出展。レディース、メンズのプレタポルテ、ニット、服飾雑貨、アクセサリー、靴、水着などの2020年春夏コレクションを紹介した。

2日目に行われたプレスミーティングで、フランス婦人プレタポルテ連盟のエルヴェ・ユシェ(Hervé Huchet)プロジェクト・ディレクターは、フランスのファッション関連の概況について「2018年後半からフランスのファッション企業の輸出は前年比7%増と伸びている。ヨーロッパは6%以上、ヨーロッパ以外も6%以上という結果となった。残念ながら日本については1%減という状況だったが、今年は5月末までの5か月で輸出全体は8%増、ヨーロッパは5%増、ヨーロッパ以外も13%増、日本も18%増となった。経済連携協定(EPA)が大きな効果をもたらしたと思う。2017年、2018年はフランスに来る日本のバイヤーも減少していたが、EPAの発行によって改めてフランスのブランドに目を向け、パリにも来てほしい」強調。

その上で「先月末に行った、5000近い過去の来場者へのアンケートの結果出てきた『新しいブランドを増やしてほしい』『モーダイタリアと日程を合わせてほしい』『デコレーションやライフスタイルブランドも入れてほしい』などの意見に対応していきたい。来年は通常1月に開催していた秋冬を2月前半にすることでモーダイタリアと2日間重なるようになった。また、春夏もこれまでの7月から8月末にするなど、会期を後ろ倒しすることで、『コレクションが間に合わない』という若いクリエーティブなブランドなど、新しいブランドがモード・イン・フランスに出展しやすくしたい」などと語った。

また、メンズについては「今回はメンズブランドを拡充したため、特別にメンズのバイヤーにブランドを見てもらうという施策も行ったが、ベイクルーズやシップス、エストネーションなどが来場し、アドバイスも頂いた。今後もメンズを増やし、モード・イン・フランスを発展させていきたい」とするとともに「エスパスラベルゾーンもスペース的にいっぱいだが、もっといいブランドも連れてきたいので、会場を変えることも含めて、解決策を見つけていきたい」と話した。

モード・イン・フランス初参加の注目ブランドでは、全体の4分の3が日本素材、残りがイタリア素材を使用しているというエシャペ・ベル(Échappées Belles)は、自転車をテーマに、リボンなどのディテールやアシンメトリーなデザインなど、ディテールにこだわった着やすいデザインを提案。初日から受注があった。

1991年にパリのモンテーニュ通りにブティックをオープン、ヨーロッパ、アメリカ、日本などで成功を収めたイネス・ドゥ・ラ・フレサンジュ・パリ(INES_DE_LA_FRESSANGE_PARIS)。2000年初頭にイネスがブランドを離れてからは休業状態だったが、ランコムやエルメスで要職を担ってきたファブリス・ポエを社長に迎え2015年に再スタート。イネスもアートディレクターとして復帰し、ブランドのアイコンとしてもメディアに登場するようになったが、今回は日本での展開拡大を目指し、出展した。「世界的な知名度に比べて日本ではそこまで知られていないし、販路も少ないが、日本でも必ず成功すると確信している」としており、初日から複数の受注があった。

また、今回はほとんどがメンズブランドとなったエスパスラベル(LABELS)ゾーンでは、100%フランス生産で、すべて天然素材というワティン・パリ(WATTINNE_PARIS)は、襟部分をスエードにしたコート、ツイル、ポプリン、ピケなどで同素材を使い分けたデザインなど、ディテールや素材にこだわったデザインを提案。「セレクトショップなどから興味を持ってもらえた。日本は大切な国だし、ワティン・パリの洗練されたスタイルは日本市場にあっていると思う」としている。

2014年にクリストフ、ミカエル、ジバドの3人が立ち上げたメンズのストリートブランド、ノース・ヒル(NORTH_HILL)は、パリ北部のアーティスティックなイメージや多国籍な雰囲気などを活(い)かしながら、日曜日のリラックスした時間から、スポーツウエアやモード、フォーマルな場まで、幅広いデザインを紹介。「反応はとてもいい。大手やセレクトショップのバイヤーとも商談したが、縫製技術なども含めて、いい仕事をしていると評価された」という。

メンズとキッズに特化した水着ブランドのギリズ(GILI’S)は、オーストラリアをテーマに、ボンダイビーチのサーファーやサーフボード、バイロンベイの波、シドニーのオペラハウスなどのモチーフを、さりげなく取り入れたデザインを提案。30代の男性とその子供の水着を提案しており、キッズでは女の子の水着も展開しているが、「メンズに集中するためにこれまではメンズとキッズに特化してきたが、来年からはレディースもやりたい」と話した。

オロウ(OLOW)は、オーガニックコットンを始め、ボタンや染色まで、環境問題や最低賃金などを意識した商品を中心に、アーティストとコラボレーションした商品なども展開。コラボレーション商品はタグにブランド名とともにアーティストの名前も入っている。同ブランドでは「コンセプトや素材が評価された」とするとともに「現在は全商品の60%がオーガニックだが、いずれはすべてオーガニックにしたい」という。

ル・モン・サンミッシェル(LE_MONT_SAINT_MICHEL)は、メンズとレディースのワークジャケット、プルオーバーなどのワークウェアやニットなどを展示。「日本のセレクトショップにも入っているが、パリでの展示会の手応えから、もっと展開出来ると思う」とアピールした。

数々の有名ブランドのアンバサダーやアートディレクター、ショップデベロッパーとして活躍したステファン・ガフィーノがデザインする、オセアン・シュルプリュス(OCEAN_SURPLUS)。今シーズンは海辺の街をイメージし、デニム、パッチワーク、バンダナモチーフ、迷彩、麻のヘリンボーンを使ったベストから、レディースとしても使えるスカーフや靴までトータルに展開。フランス国内10店舗のほか、ニューヨークの路面店オープンなども予定している

ヴィンテージのスポーツウエアを現代によみがえらせたデザインを展開する、スポール・デポック(SPORTS_D’EPOQUE)は、オリンピックやサッカーのヨーロッパリーグなどを意識したコレクションを提案。ラグビーやサッカー、ツールドフランスのユニフォームのレプリカや1920年代にスポーツ選手が使用していたベルトを再現したベルトなどを見せた。

天然素材にこだわり、天然ゴムやコットン、木材、植物タンニンなめしのレザーなどを使用しているフレンチ・テオ(FRENCH_THEO)は、フランス大西洋岸にあるノワールムティエ島ノスタルジックな夏の思い出をテーマにしたコレクション。原色を使ったカラーバリエーションに、夏らしくメタリック加工を施したレザーのサンダルや、原木素材のソールサンダルなどを展示した。

Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)

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