佐藤繊維991(キューキューイチ)2020年春夏コレクション。44のジャケットや42のTシャツなど女性が着られるサイズもスタート

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佐藤繊維はメンズニットブランド991(キューキューイチ)2020年春夏コレクションで、44のジャケットやパンツ、42と44のTシャツなど、女性が着ることが出来るサイズも提案している。

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オバマ大統領夫人がアメリカ大統領就任式で着用したパリ老舗メゾンのイエローのカーディガンに使われた、世界一細いモヘア糸を開発したことで話題となった山形の紡績・ニットメーカー佐藤繊維。昨年はジャパン・ベストニット・セレクション2018アワード(JAPAN BEST KNIT SELECTION 2018 AWARD)で、佐藤繊維、Sato–S2(サトウ エススクエア)がグランプリと経済産業省経済産業大臣賞を受賞したことでも注目を集めた。

2016年秋冬コレクションからスタートした991は社長であり糸作家でもある佐藤正樹氏を中心に、各工程で選ばれた、最高の技術を持つ職人からなるチーム「Gauge(ゲージ)」が作る、佐藤繊維のものづくりの集大成といえるメンズニットのトータルブランド。「最高級のニット原料を世界から集め、形状にもこだわりを詰め込んだ“究極のベーシックニットブランド”」として、カシミア、キャメル、ヤク、羊毛の機能性を活かすために塩素などを使わずスケール(鱗状のキューティクル)を残しながらウォッシャブルとアンチピリングを実現した糸を使った洗えるウールなど、希少な糸から創り出したオリジナル素材を使ったアイテムや、布帛のパターンをニットに落とし込み、ダーツを駆使することで、きれいな立体感を出したものなど、大人の男性のための立体的なニットを提案している。また、ここ数シーズンはディテールや着心地をアップデートし、トレンドを取り入れたアイテムも提案するなど、幅も広げている。

佐藤社長はブランドスタート間もない2016年3月、山形寒河江のGEAでショーを含むローンチイベントを開催した当時から「メンズブランドとして確立することが先ですが、将来的にはレディースサイズの可能性もあります」と話していたが、今回のサイズ展開は「メンズと同じデザインでレディースサイズがあれば」という声が多かったことから実現したもの。

今シーズンは46、48、50をメインにしながら、ウールリネンの15ゲージジャケットや12ゲージパンツでは44も展開。

レイズ(100パーセントウール)の18ゲージTシャツや18ゲージプルオーバー、レイズ×和紙の15ゲージプルオーバーなどでは、デザインはメンズと同じでサイズだけを女性も着ることができるようにした42と44も展開。従来のメンズに加えて、女性や体にぴったりしたものを求める男性のニーズにも対応したサイズを提案している。

Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)

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